明日生きていく世界で君に想いを伝える

それに、二人の距離感にモヤモヤとしている自分がいた。



「…そうだ、あれなら紫乃でも楽しめるんじゃないか?」



お化け屋敷から出て、すっかり夕方となって暗くなってきている中、外ではパレードが始まっていてキラキラとしたゴンドラに乗った遊園地のキャラクターたちがあちこちに手を振っていた。



「わあ…私、こういうパレードちゃんと見るの初めてかも」



紫乃ちゃんは子どものように目をキラキラと輝かせながら、近くで見ようと駆けていった。



「高峰くんは、すごいね」


「…え?」


「だって紫乃ちゃんのことを一瞬で喜ばせることができるんだもん。高峰くんのはっきり物を言うところ、たまにハラハラするけど結果的にはその真っ直ぐさが誰かの心を救うこともあるんだなって最近は思うんだよね」


「…おまえもかなり言いたいことを言うようになってきたけどな」


「ええ?そうかな。まあこんな風に言いたいことを何も考えずに言えるのは高峰くんにだけなんだけどね」