明日生きていく世界で君に想いを伝える

なんとなく、二人きりにさせたくないと思っている私がいるから、ついていくのは私の意思だ。


そう、高峰くんは菜月の想い人なんだから、幽霊であろうと女の子と二人きりにさせてはいけない。


ただ、それだけの理由だ…。





「つまんない!」



ジェットコースターや空を飛ぶ乗り物、メリーゴーランドや観覧車などと遊園地といえばの乗り物に一通り乗り終わったが、霊体である紫乃ちゃんの体は何に乗っても透けてしまうため、自分でその速さに合わせないといけないから大変そうだった。



「直接的な未練に関わってるものなら触れるけど、“遊園地で遊びたい”が紫乃の本当の未練ではないから、ここに来ても無駄だったな」


「だって、彼氏と遊園地に来るの夢だったんだもん!それでもダメなのー!?」



むぅと頬を膨らませている紫乃ちゃんに、何か力になってあげたいなと周りを見渡す。



「あ、お化け屋敷とかはどう?歩く系なら紫乃ちゃんでも入れるんじゃないかな」