「そうそう、この子だよ咲久。ずっと私たちのことを学校からつけてた女は」



ポニーテールの女の子が高峰くんの腕にしがみついたまま、きっと鋭く私を睨みつけてきた。



「えっと、あの、そちらの女の子は…一体…?」


「ふんっ。私は、咲久の彼女の落合紫乃(おちあいしの)だけど?そういうあんたこそ誰?」


「か、彼女!?」



やっぱり生前のこの子が高峰くんの彼女ってこと!?



「期間限定のな」



びしっとおでこをデコピンされて、涙目になりながら高峰くんを見上げる。



「へ…?期間限定…?」


「あ、ちょっと!そんなこと言わないでよね!正真正銘私たちは今付き合ってるんだから!」