有紗はきょとんと目を丸くしてから、今までで一番の笑顔を見せた。



「うん!ずっと、親友だよ…っ」



有紗を包んでいた光がぱっと一際強く光って、そして消えた。


最後に見た有紗の眩しい笑顔が、いつまでも私の心を優しく照らしてくれる。そんな気がした。





「全部、誤解なんだ」



有紗が成仏した次の日。


私は今、誰もいない中庭で菜月と向き合っていた。



「こんなこと急に言っても信じてもらえないだろうし、何言ってんだって思うかもしれないけど、それでも菜月にだけは嘘をつきたくないから。全部ちゃんと話すから」



目を逸らしたくなるのをグッと堪えながら、震える拳を握りしめる。