*
駅まで戻ってきた私たちは、誰もいない休憩スペースに並んで腰掛けていた。
「話をまとめると、瀬戸内有紗は未練解消中にあの交差点にいた悪霊に取り込まれた、ということであっているか?」
「うん。私が死んだ交差点にもっかい行ってみたくなっちゃって、そしたらまんまと取り込まれちゃったってわけ」
「だから力が大きかったんだ。もしかして、と思って一番気が強い方にお札を投げて正解だったな。鈴宮涼花が混ざっていた瀬戸内有紗を一瞬だけ引き離してくれたからそのおかげで、うまくあの悪霊だけ祓うことができた」
「いや、そんな…」
ばちっと有紗と目が合ってしまい、慌てて逸らす。
「…俺は心配だから、もう一度あの交差点を見てくる。悪霊の残骸が残っていたら大変だからな」
「え、あ…」
気を遣ってくれた高峰くんが出ていき、私と有紗の二人きりになった。
駅まで戻ってきた私たちは、誰もいない休憩スペースに並んで腰掛けていた。
「話をまとめると、瀬戸内有紗は未練解消中にあの交差点にいた悪霊に取り込まれた、ということであっているか?」
「うん。私が死んだ交差点にもっかい行ってみたくなっちゃって、そしたらまんまと取り込まれちゃったってわけ」
「だから力が大きかったんだ。もしかして、と思って一番気が強い方にお札を投げて正解だったな。鈴宮涼花が混ざっていた瀬戸内有紗を一瞬だけ引き離してくれたからそのおかげで、うまくあの悪霊だけ祓うことができた」
「いや、そんな…」
ばちっと有紗と目が合ってしまい、慌てて逸らす。
「…俺は心配だから、もう一度あの交差点を見てくる。悪霊の残骸が残っていたら大変だからな」
「え、あ…」
気を遣ってくれた高峰くんが出ていき、私と有紗の二人きりになった。