「まさかそのまま死んじゃうなんて、思わなくて…っ」



…私は有紗と喧嘩したまま、有紗に勘違いされたまま、もう二度と会えなくなっちゃったんだ。


有紗を、傷つけたまま…。






「ふ…っ、うう…っ」



止まらない涙に、ついには嗚咽まで漏れてしまってもうどうすることもできなかった。


思い出したくないのに、有紗を忘れることなんてできなかった。



有紗は…私のせいで死んじゃったようなものだ。


私がもっと言葉に気をつけていれば、有紗を怒らせることなく飛び出すことだってなかった。


もっと強く引き止めていれば…。