「…ああ。人はいつ死ぬかわからないからな。だからみんな後悔なく日々を生きなきゃいけないんだ」


「そっか…。だから高峰くんは気持ちをズバズバ伝えることが得意なんだね。後悔、しないように…」


「まあそうだな。我慢して呑み込んで、そんな小さな後悔を残したまま死ぬのは嫌だから」



自分で話を振っといて、なんだか責められている気分になりポテトをつまみながら俯く。



「…だけど、思ったことを思ったままに伝えるだけも、時に失敗することだってあるんだよ」


「…え?」



怪訝そうな顔で首を傾げる高峰くんにハッと我に返り、慌てて「なんでもない」と笑う。



「わかってはいるんだけど、やっぱり私は自分の気持ちを話すのは苦手かな…。本当のことを言って相手にどう思われるのか色々考えちゃって、結局全部呑み込んじゃうの」



嫌われたくない。失敗したくない。


だって、一人ぼっちは辛いから…。