晴香はパッと笑顔になると、「うん!」と元気よく頷いた。


アオくんを包んでいた金色の光が一際強くなり、その姿が徐々に消えていく。



「またねハルちゃん。また遊ぼうね」


「うん…うん、また遊ぶ!」



幼くてまだ理解しきれていないはずなのに、それでも晴香はアオくんが消えるまでずっとその姿を目に焼き付けていた。





「悪かったな、また付き合わせて」


「ううん、晴香がちゃんとアオくんとお別れできてよかったよ」



晴香と家に帰った後、高峰くんに呼び出され、駅前のハンバーガー屋に来ていた。


今回のお礼だと言ってセットを奢ってくれたので、ありがたく頂戴する。



「アオくんみたいなまだ幼い歳で命を落とすなんて、実際に目の当たりにしてちょっと悲しかったな…」