「あ、今日こそカラオケ行ける!?」


「え、あ…あのごめんね、今日も妹のお迎え行かないとで…」



うん、嘘は言っていない。


だけどどうしてだろう。少し罪悪感があるのは…。



「そっかぁ、涼花が行ける日に行こうね!鳴にも言っとく」


「うん、ごめんね」



ちくちくと痛む胸に気づかないふりをして、明るく笑う菜月に笑い返した。





「あ、高峰くん…!ごめん、お待たせ」



放課後、晴香を連れて公園に行くとすでに高峰くんの姿があった。



「ねぇね、公園で遊ぶの?」