了承してしまったのだから、もうやるしかない。



「涼花、晴香のお迎え、今日は俺が行こうか?」


「え?」



隣を歩く政弥が心配そうな顔で私を見ていたことにやっと気づく。



「いつも涼花が押し付けられてるだろ。たまには涼花も友達と遊んだりするといいよ」


「あ、ううん、全然大丈夫だよ…!私がやりたくてやってることだし」


「でも…」



ふと昨日の公園を通り過ぎ、ブランコの前でしゃがみ込んで地面を見つめているアオくんの姿が目に入った。


あんなところで一人で何してるんだろう…?



「…ごめん政弥。私、ちょっと忘れ物しちゃったから先行ってて!」