「鈴宮涼花。頼む、付き合ってくれ」


「…へ?」


「蒼の未練を解消するには、おまえの力が必要だ。いや、正確にはおまえの妹が」


「え!?いや、でも…」


「僕、もう一度ハルちゃんと会える…?」



アオくんにうるうるの瞳で見つめられ、うっと言葉を詰まらせる。



「わ、わかったよ…」



こうして私はまた断ることができなかった。





「お母さん、今日の晴香のお迎え私がまた行くね」


「あら本当?じゃあお願いね」



次の日、無理矢理連絡先を交換させられた高峰くんから、今日の放課後早速二人を会わせたいと連絡が来た。