帰宅の早いお母さんもちょうど今帰ってきたのか、買い物袋の中身を冷蔵庫に移し替えているところだった。
「あ、いけない。牛乳買い忘れちゃった。涼花、悪いんだけどコンビニで牛乳買ってきてくれる?」
「え」
晴香のお迎えに行ってきたばかりだし、いつもより多めに出された宿題を終わらせようと思っていたのに…。
「なに、嫌なの?お姉ちゃんは進学校だから今予習やってる時間だし、政弥は委員会で帰り遅いって言ってたし、頼める人が暇なあんたしかいないから頼んでるのに…。少しは役に立ってよね、全く」
「あ、行ってくるよ…」
これ以上お母さんを不機嫌にさせる前にと、お財布だけ持って制服のまま家を出る。
…また、言いたいことを何も言えなかった。
落ち込みながらコンビニの道を歩いていると、保育園の近くの公園で見慣れた制服の後ろ姿を見つけた。
「…あ、高峰くん」
「あ、いけない。牛乳買い忘れちゃった。涼花、悪いんだけどコンビニで牛乳買ってきてくれる?」
「え」
晴香のお迎えに行ってきたばかりだし、いつもより多めに出された宿題を終わらせようと思っていたのに…。
「なに、嫌なの?お姉ちゃんは進学校だから今予習やってる時間だし、政弥は委員会で帰り遅いって言ってたし、頼める人が暇なあんたしかいないから頼んでるのに…。少しは役に立ってよね、全く」
「あ、行ってくるよ…」
これ以上お母さんを不機嫌にさせる前にと、お財布だけ持って制服のまま家を出る。
…また、言いたいことを何も言えなかった。
落ち込みながらコンビニの道を歩いていると、保育園の近くの公園で見慣れた制服の後ろ姿を見つけた。
「…あ、高峰くん」