華澄さんが成仏してから、三日が経った。



「鈴宮涼花。頼む、付き合ってくれ」


「…へ?」



どうしてこうなったのかというと、時を遡ること一時間前…。



「涼花、今日カラオケ寄って行かない?鳴が最近バイト始めたらしくて、半額券二枚くれたんだよ」


「ごめん、菜月。これから妹のお迎え行かないといけなくて…」


「え、そうなの?もう三日連続じゃん。大変だね」


「うち共働きだから、頼まれることが多いんだ。ごめんね、明日は多分遊べると思うから」


「いいよぉ、じゃああたしテニス部の体験でも行ってこようかな!中学の先輩にずっと誘われてたけど行けてなかったから」



更衣室に向かう菜月と途中でわかれ、保育園までの道を一人歩く。