「ぜひ連れていきたいところがあるんです!なので放課後またここに来ますね!」



華澄さんは訳がわからない、と目を丸くしていたが、それでも頷いてくれた。





「涼花ー帰ろー」


「あ、ごめん、菜月!私これから用事があって…」


「え、そうなのー?じゃあまた明日ね」



菜月に手を振ってから、高峰くんを探す。



高峰くん、先に行っちゃったのかな?


それとも来ない…かも。



「あ、来たわ。涼花ー」



華澄さんが私に気づき、大きく手を振ってくれた。