ふと中庭の真ん中に立つ大きな桜の木に手を当てている少女に違和感を感じ、高峰くんに尋ねる。
その少女からは、かすかに金色の光が放たれていた。
「華澄が見えるのか?」
驚いたように目を丸くする高峰くんに、首を傾げる。
「華澄…?」
「あの少女の名前だ。金色の光が見えないか?あれは、未練解消中の幽霊、という意味なんだ。俺は一週間前から見つけて、未練解消の手伝いをしてやろうと声をかけたんだ。…だけど、拒まれた」
「…え?」
「未練解消をしたくないって」
まだ桜の木を見上げている華澄さんに視線を向ける。
…なんだかその横顔が少し悲しそう。
その少女からは、かすかに金色の光が放たれていた。
「華澄が見えるのか?」
驚いたように目を丸くする高峰くんに、首を傾げる。
「華澄…?」
「あの少女の名前だ。金色の光が見えないか?あれは、未練解消中の幽霊、という意味なんだ。俺は一週間前から見つけて、未練解消の手伝いをしてやろうと声をかけたんだ。…だけど、拒まれた」
「…え?」
「未練解消をしたくないって」
まだ桜の木を見上げている華澄さんに視線を向ける。
…なんだかその横顔が少し悲しそう。