「涼花、早く早く!合コン始まっちゃうよ!」


「ま、待って…っ」



待ち合わせのファミレスに全力で走っていく菜月の後を必死に追いかける。


合コンとかに興味のなかった菜月がこんなに張り切っているなんて珍しい…。



高峰くんはいいのかな?


菜月のことだから、好きな人がいるから、ってはっきり断るかと思ったのに…。



「遅れてごめーん!涼花ったら、優しいから校長先生の手伝いしてて。あ、中巻菜月です!こっちが鈴宮涼花」



三人の男子と先に来ていた鳴ちゃんの視線が一斉に私に集まる。



「…え」