明日生きていく世界で君に想いを伝える

「…か。涼花!」


「え」



菜月に声を掛けられていることに気づきハッと我に返ると同時に、バレーボールが頭に直撃する。


痛さに頭をおさえながら唸っていると、菜月と鳴ちゃんが駆け寄ってきてくれた。



「涼花、大丈夫!?」


「う、うん、たんこぶとかにはなってないし、多分大丈夫…」



心配そうな顔をしている菜月と鳴ちゃんに、なんとか笑顔を返して立ち上がる。



「あっちで休んでなよ。もうすぐ試合終わるだろうから」


「うん。ありがと」



菜月の言葉に甘えさせてもらうことにして、体育館の隅っこに腰掛けて再び始まった試合をぼんやりと眺める。



「大丈夫か?盛大にボール当たってたけど」