「先生が気になるけど、一人で見る勇気ないから一緒にきてくれって言って……」
「まぁ、僕らも気になってたからちょうどよかったんだけどね」
新村双子兄弟が言い訳をするように言う。

 すると兄は頭を掻きながら、
「あはは! よかったよかった! 兄ちゃんもこれで安心だ!」
と笑った。


「こ、こ、このバカ兄がぁあああああああ―――‼‼」


 私はこのバカ兄のせいで、こんな一生の恥をみんなに晒すことになって……

 そして、

――― 兄以外に初めて信頼できた人と両想いになったのだった。


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