「ちょ、押すなよ!」 そんな声が聞こえたと思ったら、突然、バスケ部のみんなが化学室の後ろのトビラから雪崩のように倒れてきた。 私は目を白黒させてそれを見る。 蓮は私を抱きしめたまま、 「みんなモノ好きだよね。ずっと見てるなんて」 と飄々と言った。