「これくらいは、許してね。約束の証として」
「なんの約束」
「んー。できれば結婚の」

「けっ……!」

 何でそうなる。
 なんでみんなそんなどんどん進んでいくの。

 私は全くこの展開についていけないと言うのに。
 蓮は、そのまま、絶句している私を優しく抱きしめた。

「このままでいいから。今日はこのままここにいさせて」