「好きです。わたしと、付き合ってください!」



ついに告白しちゃった。
そう、数日が経ち浜名くんとわたしの都合を合わせて、わたしは公園で思いを伝えたのだ。



「ごめん。俺、今は恋する気ないんだわ」



頭上からそう聞こえて、わたしは深いところへズブズブ沈むような感じがした。


沈まなかったのは、『笑顔でいなくちゃいけない』という気持ち。



「そう、だったんだ……。なんか、ごめんね」



「いや、大丈夫。じゃあな」



わたしは彼の背中を見送った。


後ろからは、カツカツ、と靴の音が聞こえた。