わたしは、スケジュールを確認した。
明日はなんの予定もない。


わたしはスマホを取り出して、彼に電話をかける。



「真人?」



『あっ、志津香。どうしたの?』



いつもの声。



「明日って予定ある?」



『ううん、ないよ』



即答だった。



「あの公園……覚えてる?」



『あー……覚えてるよ、もちろん』



あの公園、というのはわたし達2人が出会った場所。
彼が告白してくれた場所。



「うん。明日、あの公園に行きたいんだけど、いいかな?」



『もちろん、じゃあ待ってるね』



彼の一言を聞いてから、わたしは電話を切った。


まるで別れを切り出すことを全く分かっていないような話し方だった。


ごめん、真人。