そんな日々があっという間に流れ、約束の三ヶ月が経過した。

俺は中村の元に向かった。

中村の中に入り込み、中村の魂に呼びかけた。

中村、中村。

誰だ、僕を呼んでいるのは……

俺だよ、俺。

海斗か。

ああ、もう俺は黄泉の国へ行かなければいけない、琴葉を頼む。

琴葉さん?

琴葉は危ない目にあえば俺がまた助けてくれると思ってる、だからお前が琴葉を助けてやってくれ。

わかった。

頼んだぞ。

俺は中村から離れた。

中村はこの時、自分の気持ちに気づき始めていた。

多分すぐには自分の気持ちを受け入れてくれるはずはないが、放っておくことは出来ないと思った。

いつもは自分から女性に気持ちの告白はした事がない。

しかし、一生に一度の愛の告白に全力で挑もうと覚悟を決めていた。