なんて琴葉は感が鋭いんだ。

もう、全てバレバレってことなのか。

俺が困っていると、琴葉は追い討ちをかけるように、次の言葉を放った。

「霊体さんは驍を知っていますか」

「驍は本当に亡くなったの?」

「驍はもう黄泉の国へ行ってしまったの?」

「私は黄泉の国へ行けないの?」

「お願い、教えて、どうしたら驍に会えるの?」

俺は琴葉に質問攻めにあい、どうしたらいいか途方にくれた。

でも、俺が驍だと言うことは勘づいていないみたいだ。

琴葉はうなだれて、すっかり気力が失われた状態だった。

何が真実で、何が嘘なのか、琴葉の願う気持ちが一つに定まらない様子がありありと感じられた。

俺はどうしてあげる事も出来ず途方にくれた。