「ちょっとだけ、気持ちが楽になりました、でも、なんでいつも私の危険を察知して助けてくれたり、落ち込んで泣いてる様子を察知出来るんですか?」

琴葉の様子は全て俺の脳裏に浮かんでくる、自分でも不思議だよ。

俺の声は聞こえない、琴葉は一生懸命答えを感じ取ろうとしてくれていた。

「多分霊体さんは感じるんでしょうね、でもあなたは誰なんですか」

俺は驍だよ。

「驍?」

えっ?俺の声聞こえたの?

「そんなわけないですよね」

だよな、びっくりした。

琴葉とのこんなやりとりが新鮮で、心地良かった。

「霊体さん、私ね、驍って思いたいのかもしれません、だって連絡取れない理由が嫌われて連絡取れないのと、霊体になって連絡取れないのとって考えたら、私以外の女性と何処かで一緒より、霊体でも私を好きでいてくれた方がいいから」

琴葉!