私の担任の先生。
そして。
彼氏でもある。
彼の名前は飛鷹隼理。
年齢は二十七歳。
私は彼のことを『隼理くん』と呼んでいる。
その理由は。
隼理くんと付き合うことになったときのこと。
隼理くんはこう言った。
『名字で呼ぶのもダメ』
『『先生』と呼ぶのもダメ』
『『さん付け』で呼ぶのもダメ』
だとすれば。
下の名前で『くん付け』しかない。
確かに。
下の名前で呼び捨てというのも残っている。
けれど、私と隼理くんは年齢が十歳も離れている。
十歳も年上の人に呼び捨ては……私にはできなかった。
だから『くん付け』が妥当だと思い、その呼び方になった。
隼理くんは数学の教師。
数学を教えているときの隼理くんは。
はきはきとしていて、とても頼りになる。
そんな隼理くんは。
生徒たちからものすごく人気。
その人気ぶりはアイドル並み。
隼理くんがアイドル並みに人気なのは。
それ以外にも理由がある。
それは。
隼理くんは超美男子。
超イケメン俳優とも引けを取らないくらい。
それくらいの超美男子だから。
生徒たちが放っておくわけがない。