ある日の休日。


 今日は彼女が俺の部屋に来る。

 彼女の名前は真彩(まや)
 俺と同じ大学で二年生。
 明るくてさっぱりとした女の子。



 真彩と恋人同士になってから一年が経つ。

 その間に真彩は俺の部屋に何回か来ている。


 そのたびに、しなければいけないことがある。

 それは。
 完全に隠しておかなければいけないということ。
 女装をするための小道具たちを。


 趣味で女装をしていることは真彩も知らない。

 だから、それらしき物たちが一つでも真彩の目に入ってしまったら……。

 それは、まずい‼


 俺は部屋のあちこちを見渡した。

 大丈夫そう……かな。


 部屋も片付け終え、真彩を迎え入れる準備はできた。