「何言ってるの、当たり前でしょ」


 真彩は笑顔でそう言ってくれた。


「よ……よかったぁ~」


 真彩の言葉を聞いて安心した。
 そして、すごく嬉しかった。


 もちろん一緒にいてくれるというのは嬉しい。
 だけど、それ以外にも嬉しいことがあった。

 それは俺が女装を趣味としていることを知っても。
 真彩は俺と一緒にいてくれると言ってくれた。
 それも、とても嬉しいこと。


 俺は嬉しくて真彩を抱きしめた。


「どうしたの、柚翔、
 苦しいよ」


「あっ、ごめんっ」


 あまりにも嬉しくて。
 ぎゅっと抱きしめ過ぎてしまった。


「それにしても嬉しいな。
 柚翔も私と同じ趣味があるなんて」


 ……?


「え……?」


 同じ……趣味……?


「だって私、男装することが趣味だから」


 …………。

 え……。

 …………。

 …………。

 えぇっ⁉