「話を聞いてなかったお詫びに、今日の放課後は、サブさん捜すのちゃんと付き合ってね!」
不機嫌な表情のままで当然のことのように言ってのける水無月くんに、流れで頷きそうになって思わず待ったをかける。
「私が水無月くんにお詫びをしなきゃいけない理由が全く見つからないんだけど」
確かに、話の途中でぼんやりしてほとんど聞いていなかったのはよくなかったと思うが、そもそも寝不足になってしまったのは水無月くんにも原因があるわけだし、意味のわからない話で混乱させたのも彼である。
考えてみれば、お詫びをされることはあっても、お詫びをしなければならない理由がない。
水無月くんの反応を待ってしばらく沈黙していると、考え込むような素振りをみせた彼は、突然鞄をがさごそあさって、何やら袋を取り出した。
「きびだんごがないから、代わりにこれをあげるね」
満面の笑顔で意味のわからないことを言い放った水無月くんは、その袋を両手で差し出してくる。
思わず受け取ってしまったそれには、“チョコチップたっぷり!チョコチップパンのようなメロンパン”などとこれまたわけのわからないことが書いてある。
ますます意味がわからずに顔を上げると
不機嫌な表情のままで当然のことのように言ってのける水無月くんに、流れで頷きそうになって思わず待ったをかける。
「私が水無月くんにお詫びをしなきゃいけない理由が全く見つからないんだけど」
確かに、話の途中でぼんやりしてほとんど聞いていなかったのはよくなかったと思うが、そもそも寝不足になってしまったのは水無月くんにも原因があるわけだし、意味のわからない話で混乱させたのも彼である。
考えてみれば、お詫びをされることはあっても、お詫びをしなければならない理由がない。
水無月くんの反応を待ってしばらく沈黙していると、考え込むような素振りをみせた彼は、突然鞄をがさごそあさって、何やら袋を取り出した。
「きびだんごがないから、代わりにこれをあげるね」
満面の笑顔で意味のわからないことを言い放った水無月くんは、その袋を両手で差し出してくる。
思わず受け取ってしまったそれには、“チョコチップたっぷり!チョコチップパンのようなメロンパン”などとこれまたわけのわからないことが書いてある。
ますます意味がわからずに顔を上げると