次に、俺が目を覚ました場所は病院だった。

横のベッドには、美紀が眠っていて、どうやらあの夜、古民家の前で気絶していた俺たちを通りすがりの人が見つけ、救急車を呼び、病院に搬送されたらしい。

美紀には外傷は無く、俺は頭を強く打ったが軽症で済んだ。

美紀の話によると、転んだ拍子にびっくりして気絶しただけだったらしい。

じゃあ…、


「あの懐中電灯を動かしてたのは一体誰なんだ…」


俺は、自分が持っていたカメラに何か残っていないかと動画を確認するが、画面は真っ暗で何も映っていなかった。


でも、無事二人とも帰れたから良かったのではないのかなと思い、一安心した。

すると、


「50人目の挑戦者さん。」

画面から、女の人の声が聞こえた。