「だから……近いよ」
やっぱり……猫系男子だね。
でも、もうただの猫系男子じゃないことは知ってるよ。
だから。
「まだ離れないで」
「?」
わたしは、ぽってりしたくちびるにキスをしようと、さらに近づいた。
「猫系男子だけど、猫じゃないんだから」
そう言って、自分のくちびるで彼のくちびるに触れようとした。
「……んっ!」
いきなり、わたしは直也の方からキスをされた。
「ほら、ね。特別な感じがするでしょ? そういうあゆみが、やっぱり可愛い」
うん。
やっぱり、君は特別感を味わわせたがりやの猫系男子だね。