其処に、
褐色の肌せし 魔術師さまは、
聖山に 咲くような凛とした
華を伴って

わたし達が案内する
地下宮殿に 踊り 現れました。

首都の地下に、わたし達も
夢に思わない場所があったのです
招待されし者のみが
集うこと叶う
あの日の宴の場所は、
水迷路と言えばいいでしょうか。

EARTHPOOLと申しますの。
ああ、
あの輪舞は なんと言えば。
自分の言葉がもどかしく。

船から身を乗りだして
洋扇を広げつつ見る貴人が
息を飲むのが
わたし達にも 聞こえそうな。

そんな圧巻なまでの勢い。
崇めるべく 宝彩な優美。


本当に
今宵限りの仮面舞踏でした。
各国より来る
賓客達が主催国と交わる歓語。
それだけでも観とれる
光景なのです。

それを
透明なる舟が水路を戯れ、
回廊は
着飾る人々と華々に溢れる。

時に、
楽師達が奏でる音律に耳を癒し

刹那、
鮮やかなる水菓と前菜に目奪れ

凪れる
水面に洋灯が眩く乱反射す
初め
わたし達は その人々に世界に
心時めいてました。

それを一瞬にして覆す旋風。
踊る人波に渦を造り、風を旋回し
他者を縫い付ける 艶やかな嵐が

魔術師さまと華の方の 輪舞で
地下水の宮殿に 湧き唸りました。

わたし達はもう 釘付けで。
あのような 手に汗握る、
奇跡のような迫力の舞
観たことありません。

EARTH POOLに、創造の儀式が
行われたかのような
永遠のような瞬間でしたわ。

もっと間近に観れれば。

残念です、賓客のお出迎えは
わたし達がすべき
受付仕事ですから。

あの、この記事って、
いつ載ります?知り合いに
宣伝しておこうかと。

よければ、写真も綺麗になら
どうぞ🖤。