カチャン。

VIPルームの扉が開き、

コツコツコツコツコツコツ。

執事の黒革靴が近づけば、、

ダンっ!!

「只今、御主人様より申し付け
られました 『田村 あさみ』様を
お連れ致しました。
が、御主人様もお人が悪い。
お連れしますのに、少々
手こずりましたよ、この私が。」

振り下ろされた白手袋の手が
主の机に 打撲跡を付ける。
それは、僅かに ケイを掠めて。

うん?What happened?
ヤマモリ?

ケイに何事かと 心配させた。

アサミは、そんな 執事、
ヤマモリに
連れられて、
ラグジュアリーな院内の
最上階にあるVIPルームにまで
来ている。

ケイは 振り下ろされた
ヤマモリの手を見て、
次にアサミを見て、

Fumu、
特に No problemに感じるが。

問題なくアサミをエスコートする
事に執事は成功したと判断して、

「 Good job ヤマモリ。」

一応、親指をグッと立てた。
すぐに、ヤマモリに
嫌そうな顔を向けられたが。


このフロアは、
廊下でさえ、
ホテルの内装で、ドアを
入って そのゴージャスさに
アサミは驚きの声を
「病室というより、住めそう」
と、
上げている。

そんな中、
プライベートバトラーとして
ケイが滞在している間
侍従契約をしているであろう
ヤマモリが、

褐色のマジシャン・ケイが
肘を、つく
チーク材のベッドテーブルに
片手を叩き付けている
わけだが。

「すごい、防弾ガラス」
アサミは
それを見ていないフリをしてか、
向かいの日本庭園が
望める窓に近づいて
コンコンと
ガラスを小突いた。

「私、御主人様より タムラさまを
エスコートするように仰せ使い
ましただけで、戦闘態勢で
挑むようにとは 伺ってません」

そのヤマモリの言葉に、
ケイの眉が跳ね上がって
驚いたように
アサミに視線を注ぐ。

self-defenseー護身術 まで
coaching受けていたのか?
アサミは。

ケイがアサミから
視線を外すのを確認して
ヤマモリは、
アサミをエスコートならぬ
捕獲する事になった状況を
ケイに
報告書していく。

アサミは その間
静かに 聞いているしかない。

「御主人様の所に同行をお願い
しましたら、お逃げになり
ましたので、お呼びする為、
手を掴ませてもらいましたら、」

即座にアサミは 後ろ手で、
ヤマモリの手首を掴んで、
自分の
上半身を屈めて、
迷いなく 背負い投げの体制に
入った。
そのアサミに、
ヤマモリはすぐに反射して、
アサミの
背中を軸に
体を回転させて、
アサミの前に着地する。

「身辺警護もこなす私でなければ
簡単に背負い投げられて
いました。あの技といったら、」

仕方なく
ヤマモリの左腕を真横に
アサミの胸上部へ当てて、
近くの
ブロック弊に 縫い付け、
動きを止めざるえない攻防。

「普通のお嬢さんでは規格外
ですよ。一体、御主人様は
どのような方を エスコート
させるつもりでしょうか?
完全にオプション料金です。」

そう言って、
ヤマモリは 身辺警護の料金を
上乗せしますからと、
ケイに口を弓なりにさせて
何か書類に書き込んで
ケイに見せた。

なるほどな。とんだAssassin
だったわけか アサミは。

ベットの上で苦虫を
噛み潰した顔をして
ケイは、アサミに

「アサミのお陰で、この国が誇る
ハイクラスな、Medical testを
体験できた。アバラにヒビだ。」

ついでに、ヤマモリの
prideも brokenだな。

「それは、申し訳ない、です。
すいません、でした、ケイ」

仕方ないと アサミも
詫びの言葉を口にしたが

隣で、やり取りを
聞いてる、ヤマモリが、
何とも言えない顔してる。

あの顔は、
オレが health itself なのを
隠してるのを 非難というとこか?
いいか?
Shut upだぞ、ヤマモリ。

「アサミ、謝罪だが、「あの、
いくらかかりますか!慰謝料!
なんとか、します!」」

ケイの言葉に、アサミが
被せるように 遮って
慰謝料とかを聞いてくる。

少し、sad 、、blueだ。
思えばアサミは at any time
『払う』事を気にしている。
意味するは、これまでの
アサミのlifeだ。

「費用は、、スポンサーがいる。
Do not worryだ。が、スムーズに
動けない。アサミのサポートが
欲しい。そうだAssistanceだな」

そうして 人との関わりを
Friendshipを避けてるのだろう?
アサミ。

「マジックのサポート、やり
ます。器用じゃ、ないですけど」

派手な事じゃなければと、
アサミが 決意するのを見て
ケイと、
ヤマモリが
表情を 崩して噴き出した。


「タムラさん。さすがに、
マジック助手は、主もさせない
でしょう。ヒビの治療は、コル
セット固定による安静と、痛み
止め薬だけですので、主は、
レジデンスのペントハウスにて
静養されます。そちらに、お越し
頂きたく、存じます。それでは」

そもそも、オレはdoctorから
オスミツキのhealth body だ。

そんなケイを一瞥して、
愉快そうな
口元を隠しながら、
ヤマモリが 出て行きかける。
と、
アサミが、サッと引き止め、
何かメモを書いて
ヤマモリに渡す。

「合わせて、少々電話を掛けて
参ります。タムラさん、主を
お願いして宜しいでしょうか?」

メモを確認しつつ
まるで
何もなかった様に、
ヤマモリは、
ケイに、承諾を取って
今度こそ部屋から消えた。

???まあ、afterで
ヤマモリにsearchかけるが、
Secretはオモシロクナイ。

「アサミ、喉が渇いた。」

だから、ケイは早速
2人きりを、利用する事にする。

「、、お水いれます。」

溜息をつきつつ
サイドテーブルの 蘭の横に
あった水差しから 、アサミは
コップに水を注いで、
ケイの前に、
距離をとりつつ
ベッドテーブルに置いた。

ケイは、そんなアサミを
改めて上から下へと
眺めて見る。

アサミは、、
相変わらず地味なTransformers
の服装に、眼鏡か。

「Thank You アサミ」

その距離をケイは ニッコリと
笑って 詰めつつ
コップを手にした途端に、
「うっ」
と呻いて、 胸下を抑えてみせた。

「ケイ!大丈夫!ごめん、そんな
に痛むの?!一体何本ヒビいっ」

慌てて
ケイの胸元と、背中に
手を当てて、ケイの痛がる
場所をさすろうとする
アサミの片手が
ケイに、取られ。た。

あぁ、
こうして see close しても
オレには
アサミは アサミにしか
見えないな。

ケイは
よりアサミを
グイッと自分に引き寄せてから、

「アサミは、High defenseなのか
Un protected か、わからないぞ」

アサミの
頬を撫で上げて、
取った手に
ケイの 薄い唇を落とす。
それが
ただ、ほんの数秒の事なのに
アサミの肌に触れると
身体中に 熱が廻るようで
ケイの本能が騒ぐ。

!!、そう、この sense だ。
この
目の前の獲物を
捕食したくなるようなdesireは。
アサミがアザミだと
オレの
body knows!間違いない!

ケイは続けて
ここぞと
アサミの、指を舐め上げた。

「とんださ、ケガ人ですよね!」

そんなケイの手を、
アサミは思いっきり 振り放して、
取られた手を 隠せば、

今度は
伸ばす、ケイの手が
アサミの耳をスルスルと擦る。

耳は、個体判別に有効な part。
それをup hairにしても隠れる
cut style をしているんだ。
『private eye』は伊達じゃないな

「アサミ、君は」

ケイが 言い終わらないうちに
アサミは 部屋から、
一目散に 逃げて行った。

「At that time なら、
確実に、足を踏み抜いたか?」

ケイも
異常に上がった 自分の息を
落ち着ける。

この国には、
探偵のライセンス制度はないが、
海外には国として
探偵制度が確立している
場所も少なくない。

有名なところでは、
英国と、米国。

とくにUSAの探偵学校は、
その名前さえが、
探偵を意味する。

『プライベート・アイ』

眉毛のある瞳が トレードマーク。

ライセンス制度が
確立している為、
パーソナルコーチャーを
依頼する顧客も多く、
セレブでも 護身術や、
芸能人なら
変装術の コーチングを
受ける事が可能。
もちろん、隠密活動の技術も
最新鋭機器を
使用して 授業も受けれる。

普通のgirlなら
そんなcoachingは必要ないのにな

ケイは、少し遠くを見つめて、
影の棚に置いていた
鳥籠から、
『ティカ』を出して
病室の窓から 放した。

白いオカメインコが 飛んで行く
姿を見つめて、

「ティカ、アサミをヨロシクな」

ケイが呟くと

再びVIPルームの扉が
カチャンと
開いた。

ケイが 視線を向けると、
そこに

カサブランカの豪華な花束を
たおやかに 抱えた、
柔らかなムースグリーンの
着物が、目に入って、

「マユか。探し物は
shopping mallにあったのか?」

ケイは、訪れた協力者に
知らず知らず
機嫌よくなる。

「ケイ?どうしたの貴方。」

繭子の訝しげなセリフに、
ケイは 頭を振って

「ちょっと 昔の事にnervousに
なっただけだ、何もない。」

と 答えた。

そう、ナイショだ。
まだこれから なのだからな。