「なんだよ?嫌なのか?」
「嫌っていうか……もう年頃だし。
三つ子に手伝ってもらうから大丈夫」
ちょっといろんな意味で恥ずかしい。
まだ子供の身体でも精神年齢は、16歳だ。
年頃なのに、男性と入るのには抵抗がある。
しかしシンは、まったく気にしていない様子だった。
「ガキが年頃も何もないだろう。気にするな!
俺は、ガキの身体には興味はねぇ。さぁ、入るぞ」
シンは、そう言いながら強引に私を連れて行こうとした。
いやいや。あなたが気にしなくても、こっちが気になるし……えっ?ちょっと……。
抵抗するが、ひょいっとだっこされてしまい一緒に入ることになってしまった。
そ、そんな……!!
ここのお風呂は、露天風呂になっている。
本家とも共通のお風呂だがキョウ様の時は、先に入るからと言い渡されるから被ることはない。
しかし男女用に分かれていないので札で判断する。
「あ~気持ちがいいな。
ちょっと出掛けていたから帰りが、さっきだったんだ……」
「……そうなんだ」
「何で離れているんだよ?カレン……」
「それは……ちょっとね」
それは、ここが恥ずかしくないからです。
露天風呂だが湯が白っぽいため見えないからいいけど、それでも上半身が見えてしまっている。
シンは、細身だが引き締まり、無駄のない筋肉質の身体をしていた。
普段は、ぐうたらしているのが不思議なぐらいにスタイルもいい。だから余計に恥ずかしい。
もう……シンは、何で恥ずかしくないのかしら?
私は、子供扱いするのはいいけど、もう少し考えてほしい。
「そういえば学校の方は、どうだ?
今日も遅くまで友達と遊んでいたんだろ?」
するとシンが違う話をふってきた。
私は、その言葉にピクッと反応する。
「うん……遊んできたよ。最近仲良くなった子と。
一緒に宿題したり、トランプでババ抜きをしたの」