31その日も三人で仲を深めながら彼女を送り届ける最中に、僕は乱暴に交通違反を行う真赤な自動車に惹かれた。暴走車から「処女」を守ろうとした「朴念仁」を[それはダメだ]と咄嗟に僕が想ったからで、ナンバーを覚えられた暴走車はあわてて逃走。僕は二人に呼ばれた救急車で病院に搬送された。後から聴いた話によると運転手は「あばずれ」だと「朴念仁」はしっかり目撃したとの事を、僕は入院見舞いに来た、ちゅう秋に忘れずに話した。後少しで僕は松葉づえになりますと医師に言われたある日、ちゅう秋は「僕は君の友達だから僕自身の為に、この一連の憑き物を落とすよ」と断言した。落ち着いた彼からは静かなでも僕を殺そうとしたあらゆる存在への確固たる怒りを感じた。知ってる事は全て話していた僕は嬉しさゆえに心の底からの笑顔を向けた。