15ドアチャイムを鳴らしてドアが開くのを待つ。ちゅう秋が居る玄関に向かい勝手に部屋に入り込んだ。奥さんが温かい湯のみを渡してくれ、何も話さない僕にちゅう秋は尋ねた。「落ち込んでるな」僕は首肯する。「美少女に彼氏でも居たのか?」と僕の内緒の気持ちにズカズカと入り込んできた。為す術もない僕の顔から、ちゅう秋は「君には奥さんが居るだろう」と理解させる様に僕に言った。「嗚呼そうだよそうだけど、でも」と黙りをきめる僕にちゅう秋は「素敵なカリスマなんだろう」と僕が落ち着く事を祈っていた。お茶で温められた僕は彼女がホストみたいなキメキメの男と困った様に赤くなっていた事を話した。そしたらちゅう秋は「本当にその歳のさが離れたホスト紛いの男はうざがられていなかったかい?」と聞かれ、彼女の頬の赤みが歓び以外の可能性に気がついた。そうやって落ち着いた僕は明日もあの神社に行く事に決め家路についた。