朝食、皆集まったところで龍皇から俺にお言葉があるそうな。
「今回一件はリュウ殿のおかげで無事に乗り切る事が出来た。礼を言う。後日改めて龍皇として礼と褒賞を贈りたいので何か欲しい物はあるか」
欲しい物?
………特に無いな。
「考えとく」
今言えるのはそのぐらいしかない。
とりあえず部屋に戻って考えてみる。
まず褒賞って何だ?何を欲して良いんだ?
やっぱりお宝とか?
いやお宝って言っても価値とか全く分かんないし、となるとやっぱり武装に使える素材とか?
う~ん。ど~しよ?
「まだお考えですか」
またティアマトさんがひょっこり出てきた。
「気分を落ち着かせるハーブティーです。どうぞ」
本当この人は絶妙なタイミングで現れるな。
どうせならこの人に聞いてみるか。
「他の褒賞を貰った人達は何を貰ったんですか?」
「いろいろですよ。一番最近褒賞を貰った者は私の娘を褒賞として求めてきました」
「ん?」
それって龍皇とグウィバーさんの馴れ初めって事?
てか龍皇はそんな形で結婚したのか。
「流石に最初は皆が反対したのですが、グウィバー本人が了承したのとドライグの実力が認められた事によって出来た褒賞になります。リュウ様も指名したご本人が了承すれば私の孫でも良いのですよ」
ここでも王女を出すか。
よくわかんないが俺って伝説級の存在に気に入られやすいみたいだな。
でもやられっぱなしは嫌なので俺も少し意地悪してみよう。
どんな反応するか楽しみだ。
「それなら俺はティアマトさんを指名しようかな」
ガシャン!
あ、ティアマトさんが珍しく食器で音立てた。
「そ、それはどういう意味でしょうか?」
動揺してる動揺してる。
ここはあえてあやふやに答えてみるか。
「俺はティアマトさんが欲しいって事」
嘘は言ってない。けど理由は言ってない。
「し、失礼します‼」
初めて気配を感じさせながら去ったな。
何か初めてティアマトさんに勝った気がする!
「何かティアマトさんにした?」
今度はリルが入ってきた。あとカリンと王女も。
「いんや。褒賞について相談してただけ」
嘘は言ってない。
「何かあの人顔真っ赤だったよ」
「うむ。お祖母様のあんな顔初めて見たのだ」
流石にカリンと王女も気付くか。
ま、黙ってれば問題無いけど。
「なあ王女、ティアマトさんに聞いたが人でも良いって本当か?」
「まあとても稀な褒賞だがな。普通は何かの宝、もしくは何らかの権利なのだ。例えば力を底上げするアイテムが欲しいとか、この城で暮らす権利などな」
なるほど、権利って手もあったのか。
「ならこの国を行き来出来る権利も良いかもな」
「その程度なら複数の褒賞でもよい気がするが………」
「複数?俺だけじゃなくリルやカリンも行き来出来るようにする、みたいな?」
「そうではなく。まぁこれは国の見栄なのだが功績者に大した褒美も与えられない、と思われるのは癪に障るのだ。だからあまり大きすぎる褒賞でないと逆に小さくとも多くの褒賞が必要なのだ」
うわ面倒臭え。
国の見栄ってのはマジ面倒だな………
「なら本気でティアマトさんでも貰っていこうかな?」
この言葉に激しく反応したのは王女だった。
「それは本気か!?お祖母様を嫁にする気か‼」
「え、本当!?」
「パパそうなの!?」
「まてまてまてまて。何でそうなった?何で俺がティアマトさんを貰うイコール嫁になるんだ?」
連鎖的に反応したリルとカリン。
いや確かにあの人何でも出来るし強いけどさ。
「なら私を指名しろ!私の方が若いぞ‼」
「王女は若いと言うより幼いだ。俺はロリコンじゃねぇ」
「リュウは熟女好きだったの!?」
「それも違う。正直言うと同い年ぐらいが良い」
「私最近まで雛だったよ?」
「それは………あれ?」
そういやそうだった。
え、俺ロリコンなの!?
「カリン殿が良いなら私でも構わないだろ!」
「私も反対!あの人に正妻の座が奪われる‼」
「パパはロリコン?」
「止めてくれ~!特にロリコン疑惑‼」
ロリコンは嫌だ!普通に子供は好きだがそんな邪な思いは無いんだ!
「とにかく!これは考えであって決定では無い!ティアマトさんが無理って言ったらそれでおしまいになるので、これはあくまで案の一つだ!」
「なら他に何が欲しいのだ?」
「出来れば更に武具を充実させたいからドラゴンの素材が欲しい。欲を言えば爪か牙で剣を、鱗で鎧造りたい」
何か格好いいじゃん、ドラゴン装備一色って。
これぞ男の子の夢‼
「それだと恐らく爪か鱗になると思うのだ。鱗なら自然と剥がれ落ちるし、爪は喧嘩中に折れた物でも貰えばいい」
「どっちもはダメ?」
「おそらく」
そっか~防具か武器のどっちかか。
なら武器にしようかな?ロウだと地味に届かない時もあるし。
でもこれって浮気になってロウが嫉妬したりしないよな?ドワルが武器も生きてるって言ってたし。
そこはドワルと相談しながらかな?
「おおよその褒賞が決まったならお父様に私から言っておく。改めて聞くだろうが一応私からも言っておくのだ」
「あんがと王女」
「いい加減王女と呼ばずオウカと呼んで欲しいのだ……」
ポツリと聞こえたぞ王女。
名前で呼んで欲しいぐらい普通に言えや。
「それじゃ頼んだぞオウカ」
さらっと言うとオウカは「うむ‼」と言って走って行った。
やっぱこういう所が子供の魅力なんだろうな。
「今回一件はリュウ殿のおかげで無事に乗り切る事が出来た。礼を言う。後日改めて龍皇として礼と褒賞を贈りたいので何か欲しい物はあるか」
欲しい物?
………特に無いな。
「考えとく」
今言えるのはそのぐらいしかない。
とりあえず部屋に戻って考えてみる。
まず褒賞って何だ?何を欲して良いんだ?
やっぱりお宝とか?
いやお宝って言っても価値とか全く分かんないし、となるとやっぱり武装に使える素材とか?
う~ん。ど~しよ?
「まだお考えですか」
またティアマトさんがひょっこり出てきた。
「気分を落ち着かせるハーブティーです。どうぞ」
本当この人は絶妙なタイミングで現れるな。
どうせならこの人に聞いてみるか。
「他の褒賞を貰った人達は何を貰ったんですか?」
「いろいろですよ。一番最近褒賞を貰った者は私の娘を褒賞として求めてきました」
「ん?」
それって龍皇とグウィバーさんの馴れ初めって事?
てか龍皇はそんな形で結婚したのか。
「流石に最初は皆が反対したのですが、グウィバー本人が了承したのとドライグの実力が認められた事によって出来た褒賞になります。リュウ様も指名したご本人が了承すれば私の孫でも良いのですよ」
ここでも王女を出すか。
よくわかんないが俺って伝説級の存在に気に入られやすいみたいだな。
でもやられっぱなしは嫌なので俺も少し意地悪してみよう。
どんな反応するか楽しみだ。
「それなら俺はティアマトさんを指名しようかな」
ガシャン!
あ、ティアマトさんが珍しく食器で音立てた。
「そ、それはどういう意味でしょうか?」
動揺してる動揺してる。
ここはあえてあやふやに答えてみるか。
「俺はティアマトさんが欲しいって事」
嘘は言ってない。けど理由は言ってない。
「し、失礼します‼」
初めて気配を感じさせながら去ったな。
何か初めてティアマトさんに勝った気がする!
「何かティアマトさんにした?」
今度はリルが入ってきた。あとカリンと王女も。
「いんや。褒賞について相談してただけ」
嘘は言ってない。
「何かあの人顔真っ赤だったよ」
「うむ。お祖母様のあんな顔初めて見たのだ」
流石にカリンと王女も気付くか。
ま、黙ってれば問題無いけど。
「なあ王女、ティアマトさんに聞いたが人でも良いって本当か?」
「まあとても稀な褒賞だがな。普通は何かの宝、もしくは何らかの権利なのだ。例えば力を底上げするアイテムが欲しいとか、この城で暮らす権利などな」
なるほど、権利って手もあったのか。
「ならこの国を行き来出来る権利も良いかもな」
「その程度なら複数の褒賞でもよい気がするが………」
「複数?俺だけじゃなくリルやカリンも行き来出来るようにする、みたいな?」
「そうではなく。まぁこれは国の見栄なのだが功績者に大した褒美も与えられない、と思われるのは癪に障るのだ。だからあまり大きすぎる褒賞でないと逆に小さくとも多くの褒賞が必要なのだ」
うわ面倒臭え。
国の見栄ってのはマジ面倒だな………
「なら本気でティアマトさんでも貰っていこうかな?」
この言葉に激しく反応したのは王女だった。
「それは本気か!?お祖母様を嫁にする気か‼」
「え、本当!?」
「パパそうなの!?」
「まてまてまてまて。何でそうなった?何で俺がティアマトさんを貰うイコール嫁になるんだ?」
連鎖的に反応したリルとカリン。
いや確かにあの人何でも出来るし強いけどさ。
「なら私を指名しろ!私の方が若いぞ‼」
「王女は若いと言うより幼いだ。俺はロリコンじゃねぇ」
「リュウは熟女好きだったの!?」
「それも違う。正直言うと同い年ぐらいが良い」
「私最近まで雛だったよ?」
「それは………あれ?」
そういやそうだった。
え、俺ロリコンなの!?
「カリン殿が良いなら私でも構わないだろ!」
「私も反対!あの人に正妻の座が奪われる‼」
「パパはロリコン?」
「止めてくれ~!特にロリコン疑惑‼」
ロリコンは嫌だ!普通に子供は好きだがそんな邪な思いは無いんだ!
「とにかく!これは考えであって決定では無い!ティアマトさんが無理って言ったらそれでおしまいになるので、これはあくまで案の一つだ!」
「なら他に何が欲しいのだ?」
「出来れば更に武具を充実させたいからドラゴンの素材が欲しい。欲を言えば爪か牙で剣を、鱗で鎧造りたい」
何か格好いいじゃん、ドラゴン装備一色って。
これぞ男の子の夢‼
「それだと恐らく爪か鱗になると思うのだ。鱗なら自然と剥がれ落ちるし、爪は喧嘩中に折れた物でも貰えばいい」
「どっちもはダメ?」
「おそらく」
そっか~防具か武器のどっちかか。
なら武器にしようかな?ロウだと地味に届かない時もあるし。
でもこれって浮気になってロウが嫉妬したりしないよな?ドワルが武器も生きてるって言ってたし。
そこはドワルと相談しながらかな?
「おおよその褒賞が決まったならお父様に私から言っておく。改めて聞くだろうが一応私からも言っておくのだ」
「あんがと王女」
「いい加減王女と呼ばずオウカと呼んで欲しいのだ……」
ポツリと聞こえたぞ王女。
名前で呼んで欲しいぐらい普通に言えや。
「それじゃ頼んだぞオウカ」
さらっと言うとオウカは「うむ‼」と言って走って行った。
やっぱこういう所が子供の魅力なんだろうな。