目が覚めると寝てる俺の上に三人の美少女がいた。
リルとカリンはまぁ分かる。
でも何で王女がいる?意味わからん。
「おはようございます。リュウ様、お身体は大丈夫でしょうか」
ティアマトさんが相変わらず気配を感じさせないで移動しているようで何より。
「多分大丈夫。三人分乗っかってるからよくわかんないけど」
「それは何より」
するとティアマトさんが思いっきり頭を下げた。
「申し訳ありませんでした」
「えっと?」
「直ぐに戻ると言っておきながら実際は眷族達に邪魔され助けに行けませんでした。これはその謝罪です。申し訳ありませんでした」
あ、あ~言ってたねそう言えば。
「仕方ないですよ。アジ・ダハーカがそれだけ厄介な相手なのは分かってた事じゃないですか。それより国への被害は?」
「一般市民は無事です。戦士達の一部は戦死しましたが当初予想していた被害数より少なくすみました」
「やっぱり戦死した人はいるんですね。残念です」
流石に被害無しに出来るとは思っていなかったがそれでも戦死者が出たと思うとやるせない。
「それでも多くの者達は助かりました。これも事実です」
「そっか。そういうもんか」
ならポジティブに救えた人の数でも数えるか。
「ところでこの状況は?」
今更だが何で三人も俺の上にいるの?
「リル様カリン様は妻だから供に居ると、オウカは勝手に潜り込んだようです」
ふーん、可愛いな俺の嫁達は。
そんなに甘えたかったのか?
「あ、今更だけど爺さんと親父さんに怒られるかも」
せっかく置いて来たのに結局戦場に呼んでしまった。
やっべ、殺されるかも。
「恐らく大丈夫ですよ。傷一つ付いておりませんでしたから」
「むしろ付いてたら殺される~」
俺の戦いはまだ終わってなかった‼
するとリルとカリンが俺の上でもぞもぞ動き出した。
起きるのかな?
「リュウおはよう……」
「パパおはよう………」
「はいおはよう」
まだ二人とも寝ぼけてるが起きたみたいだな。
「リュウもう大丈夫なの!?身体は、痛いとことかない!?」
「パパ手動く!?足動く!?」
「ちょっと待て二人共!?いきなりどうした‼」
「だって昨日からずっと寝てたからかなりダメージが残ってると思って……」
「パパ気絶する直前もぼろぼろだったからこのまま起きないかもって思ったんだからね!?」
話から察するに一日中寝てたのか?やっべ無駄な心配させちまった。
「大丈夫だって。ほら抱き締めてやる」
少し強めに抱き締めてあげる事で安心させる。
すると二人は大人しくなった。
「もう無茶はしないで……」
「パパが居なくなるの恐い……」
「………そっか。ならこれからはキチンと助けてもらう。だからもう泣くな」
抱き締めながら頭を撫でるとほんの少しだけ落ち着いたようだ。
そんなに心配掛けてたんだな。
これからは心配させないようにしないと。
「………」
ティアマトさんそのニコニコ顔で優しく俺達を見ないで、なんか気恥ずかしい。
「ところでリュウ、この子誰?」
あ、王女の事ね。
「こいつはこの国の王女で何故かこの間懐かれたみたい」
「へー、この子も従魔にするの?」
「え、なら私に妹出来るの!?」
なんか嫌そうなリルと嬉しそうなカリン。
あとカリンは魂の眷族を家族感覚でいるんだな。
「流石にそれは無理でしょ。こいつその内ここの女王候補なんだから」
「あら、結婚していただけるなら好きにして構いませんよ」
え、その話本気だったの!?
いやオウカが言ってたの聞いただけだけどさ!?
「「…………………」」
無言の殺気が二人から溢れてきた‼
無言で頬を引っ張らないで、普通に痛いよ?
「ティアマトさんあの話本気だったのですか?」
「ええ、本気ですよ。この国のためなら何でもします」
やっぱ怖いってこの人!
平然と迫って来るのが特に‼
「それはこいつ本人の意思によるでしょ。流石にそこまでお膳立てしなくても大丈夫じゃ?」
「どうでしょう?その子はなかなか素直にならないので叩かないといけない気がしまして」
「う~ん。どうなんでしょう?見た目は可愛いですし少し応募すればいっぱい集まって来そうですが?」
「可愛いと思うなら是非私の孫をもらって下さい。本当にお願いします」
「嫌ですよ。本人に迫られるならともかくその保護者に迫られるなんて。本人に言わせて下さい、その時はキチンと考えます」
流石にねぇ。本人が知らないところで話が進むのはねぇ。本人も遺憾だろ。
「だそうですよオウカ」
ティアマトさんが言うとビクッと反応した。
何だ寝てるふりしてたのか。
「おはよう王女」
「うむ、おはようなのだ……」
ま、寝起きに自分の見合い話みたいなこと聞いてたらそりゃ顔も赤くなるよな。分かる分かる。
「ちなみにいつから起きてた」
「その…リル殿とカリン殿が私のことを聞いてきたところあたりから………」
なるほどそりゃ起きにくいな。
「皆様起きたのでこれから朝食にいたしましょう。では準備してまいります」
一つお辞儀をしてまた空気のように消えたティアマトさん、マジ達人。
「それじゃ……飯までイチャイチャでもする?」
「「する‼」」
「えっと、なら私は私の部屋に戻るのだ」
「別に私は居ても構わないわよ」
「私も問題ないよ」
何故かリルとカリンが王女に待ったをかけた。
「よい……のか?久々に会ったのだろう?」
「良いの良いの。この国でリュウがどう過ごしてたか教えて欲しいし」
「それ私も気になる!教えて教えて‼」
こりゃ俺のほうが肩身が狭くなるかも。
「良いのか?」
王女が俺に聞いてくるが問題ないだろう。
「良んじゃね?本人たちが良いって言ってんだからさ」
「では話そうか!リュウと私の出会いを‼」
あれ?俺と王女のファーストコンタクトって最悪じゃなかったけ?
ま、面白おかしく話す分はいいか。
こんな感じで朝飯まで時間をつぶした俺達だった。
リルとカリンはまぁ分かる。
でも何で王女がいる?意味わからん。
「おはようございます。リュウ様、お身体は大丈夫でしょうか」
ティアマトさんが相変わらず気配を感じさせないで移動しているようで何より。
「多分大丈夫。三人分乗っかってるからよくわかんないけど」
「それは何より」
するとティアマトさんが思いっきり頭を下げた。
「申し訳ありませんでした」
「えっと?」
「直ぐに戻ると言っておきながら実際は眷族達に邪魔され助けに行けませんでした。これはその謝罪です。申し訳ありませんでした」
あ、あ~言ってたねそう言えば。
「仕方ないですよ。アジ・ダハーカがそれだけ厄介な相手なのは分かってた事じゃないですか。それより国への被害は?」
「一般市民は無事です。戦士達の一部は戦死しましたが当初予想していた被害数より少なくすみました」
「やっぱり戦死した人はいるんですね。残念です」
流石に被害無しに出来るとは思っていなかったがそれでも戦死者が出たと思うとやるせない。
「それでも多くの者達は助かりました。これも事実です」
「そっか。そういうもんか」
ならポジティブに救えた人の数でも数えるか。
「ところでこの状況は?」
今更だが何で三人も俺の上にいるの?
「リル様カリン様は妻だから供に居ると、オウカは勝手に潜り込んだようです」
ふーん、可愛いな俺の嫁達は。
そんなに甘えたかったのか?
「あ、今更だけど爺さんと親父さんに怒られるかも」
せっかく置いて来たのに結局戦場に呼んでしまった。
やっべ、殺されるかも。
「恐らく大丈夫ですよ。傷一つ付いておりませんでしたから」
「むしろ付いてたら殺される~」
俺の戦いはまだ終わってなかった‼
するとリルとカリンが俺の上でもぞもぞ動き出した。
起きるのかな?
「リュウおはよう……」
「パパおはよう………」
「はいおはよう」
まだ二人とも寝ぼけてるが起きたみたいだな。
「リュウもう大丈夫なの!?身体は、痛いとことかない!?」
「パパ手動く!?足動く!?」
「ちょっと待て二人共!?いきなりどうした‼」
「だって昨日からずっと寝てたからかなりダメージが残ってると思って……」
「パパ気絶する直前もぼろぼろだったからこのまま起きないかもって思ったんだからね!?」
話から察するに一日中寝てたのか?やっべ無駄な心配させちまった。
「大丈夫だって。ほら抱き締めてやる」
少し強めに抱き締めてあげる事で安心させる。
すると二人は大人しくなった。
「もう無茶はしないで……」
「パパが居なくなるの恐い……」
「………そっか。ならこれからはキチンと助けてもらう。だからもう泣くな」
抱き締めながら頭を撫でるとほんの少しだけ落ち着いたようだ。
そんなに心配掛けてたんだな。
これからは心配させないようにしないと。
「………」
ティアマトさんそのニコニコ顔で優しく俺達を見ないで、なんか気恥ずかしい。
「ところでリュウ、この子誰?」
あ、王女の事ね。
「こいつはこの国の王女で何故かこの間懐かれたみたい」
「へー、この子も従魔にするの?」
「え、なら私に妹出来るの!?」
なんか嫌そうなリルと嬉しそうなカリン。
あとカリンは魂の眷族を家族感覚でいるんだな。
「流石にそれは無理でしょ。こいつその内ここの女王候補なんだから」
「あら、結婚していただけるなら好きにして構いませんよ」
え、その話本気だったの!?
いやオウカが言ってたの聞いただけだけどさ!?
「「…………………」」
無言の殺気が二人から溢れてきた‼
無言で頬を引っ張らないで、普通に痛いよ?
「ティアマトさんあの話本気だったのですか?」
「ええ、本気ですよ。この国のためなら何でもします」
やっぱ怖いってこの人!
平然と迫って来るのが特に‼
「それはこいつ本人の意思によるでしょ。流石にそこまでお膳立てしなくても大丈夫じゃ?」
「どうでしょう?その子はなかなか素直にならないので叩かないといけない気がしまして」
「う~ん。どうなんでしょう?見た目は可愛いですし少し応募すればいっぱい集まって来そうですが?」
「可愛いと思うなら是非私の孫をもらって下さい。本当にお願いします」
「嫌ですよ。本人に迫られるならともかくその保護者に迫られるなんて。本人に言わせて下さい、その時はキチンと考えます」
流石にねぇ。本人が知らないところで話が進むのはねぇ。本人も遺憾だろ。
「だそうですよオウカ」
ティアマトさんが言うとビクッと反応した。
何だ寝てるふりしてたのか。
「おはよう王女」
「うむ、おはようなのだ……」
ま、寝起きに自分の見合い話みたいなこと聞いてたらそりゃ顔も赤くなるよな。分かる分かる。
「ちなみにいつから起きてた」
「その…リル殿とカリン殿が私のことを聞いてきたところあたりから………」
なるほどそりゃ起きにくいな。
「皆様起きたのでこれから朝食にいたしましょう。では準備してまいります」
一つお辞儀をしてまた空気のように消えたティアマトさん、マジ達人。
「それじゃ……飯までイチャイチャでもする?」
「「する‼」」
「えっと、なら私は私の部屋に戻るのだ」
「別に私は居ても構わないわよ」
「私も問題ないよ」
何故かリルとカリンが王女に待ったをかけた。
「よい……のか?久々に会ったのだろう?」
「良いの良いの。この国でリュウがどう過ごしてたか教えて欲しいし」
「それ私も気になる!教えて教えて‼」
こりゃ俺のほうが肩身が狭くなるかも。
「良いのか?」
王女が俺に聞いてくるが問題ないだろう。
「良んじゃね?本人たちが良いって言ってんだからさ」
「では話そうか!リュウと私の出会いを‼」
あれ?俺と王女のファーストコンタクトって最悪じゃなかったけ?
ま、面白おかしく話す分はいいか。
こんな感じで朝飯まで時間をつぶした俺達だった。