「うおおおおぉぉぉぉぉ‼」
ダハーカの股の下をくぐり抜け最初の攻撃は避けた。
『ほう、速いな』
それだけじゃねーよ!
ダハーカの背に一本の線が付いた。
俺がすれ違いに斬っておいた。
俺だってそれなりに強くはなってんだよ。
って血が出すぎじゃないか?感覚としては薄皮斬った感じだったが。
『ふむ。調教師とは思えん動きと容赦の無さだ。こいつらではどうだ?』
げ!?地面がうねったりぐにゃぐにゃし始めた!
まさかこれが?
地面からリザードマンもどきの様な生物と手足のある蛇、爬虫類の特徴をぐちゃぐちゃにしたような生物が地面から這い出てきた。
「うわキモ」
『いけ』
ダハーカの指示で襲い掛かる化物達、俺はそいつ等の頭を切り落とす。
あ、頭落としてもまだ動くな、なら全身切り刻む方が良いか。
化物なら楽勝か、後は捌ける量を間違えずダハーカにダメージを増やすのが無難か。
『ほう。眷族では話にならんか。なら私自ら攻撃した方が試練になるか』
「試練試練ってあんたは何がしたい。今までの攻撃全部軽くだったろ、何がしたい」
背中の傷もわざと避けなかった。
わざわざ眷族を召喚して攻撃したはわざとだろう。
『………私が求めるのは私を殺す勇者だ。我々邪龍は勇者に殺される事でその存在を終える。だから待っていた、私を殺す勇者を』
「生物が死を望むとは初めてだよ。大抵は死にたくないって言うもんだと思ってたが」
『その為の試練だ。リュウよ、私はお前に殺されたい』
全くお前は変わり者過ぎる。
でもそれなら敬意を持って全力で殺しにいこう。
「………アジ・ダハーカ、お前の命貰い受ける」
『こい!私も全力で参ろう‼付加術《エンチャント》‼』
術によるドーピングかよ!
こいつはどこまでも魔術師だ、自身が勝つためにあらゆる魔術を使うドラゴン。
身体一つで攻める俺より手札が多すぎる!
ダハーカの拳は見ただけで重いと分かる、直接受けるのは危険だ。
それを避けてロウで突き刺すがろくに刺さらない!?
そこにダハーカの拳が!
「がふっ!」
やっべ、想像以上に飛んだ。
『覇気』で身を守ってたのにダメージ有りかよ!
『自己再生』で細かい傷は直ぐ塞がるがこりゃ長期戦になればなるほど俺が不利だ。
『死ね』
!?五桁の魔方陣が俺の目の前にあった。
「うおおおおぉぉぉぉぉ‼」
魔力放出を全方位放出でどうにか対応したがダハーカにろくなダメージが無い………マジで死ぬかも俺。
しかも呪いの類いがあったのか身体が怠い、命に直結しているものじゃなくて助かった、いや関係無いか。
まだ目の前にダハーカがいる。
『今ので死なないか。随分とタフな調教師だ』
考えろ俺の手札で奴に勝てるものは?魔力量と身体能力はほぼ五分、術はあっちが圧倒的に勝ってる。
………勝ってるのは生きたいと思っている部分だけか?
あーちきしょうやっぱり俺、一人じゃ何も出来ないのか。
なら頼るか、皆に。
『お前も私を殺すには力及ば無かったか。残念だ』
安心しろダハーカ。
今本当の意味で全力を出してやる!
俺はダハーカをいきなり斬り付けた。
『………この攻撃力はまさか『限界突破』?』
「ソッコーでバレるとは流石『魔賢邪龍《アジ・ダハーカ》』だ。出来れば使いたく無かったんだけどね。使わせてもらうよ」
『限界突破』は自分の意志で自身の脳内リミットを解除するスキル。
つまり火事場の馬鹿力の状態になるわけだが、これには大きなデメリットが存在する。
使いすぎると身体の方が付いてこなくなる。
意志と関係無く身体が限界に来れば解除されるし、それでも無理矢理使い続けた場合死ぬ。
まさに限界を突破し、身体を虐め続ける禁断のスキル。
しかし攻撃力はピカイチで初めてダハーカにダメージを与えた。
血が吹き出し、眷族が大量に召喚された。
『お前正気か?それともそのスキルの危険性を知らないのか』
「知ってる上で使ってんだよ。じゃないとあんたに一発殴る事すら出来ない。さあ始めようアジ・ダハーカ、俺とお前がどっちが先に死ぬか試練といこうや」
ふたたび構える俺にダハーカもふたたび構える。
『楽しめそうだ。リュウはどうだ?』
「出来ればただの喧嘩として何度も楽しみたい」
『ククク、それはとても良い案だが私は邪龍。命の全てを使いこの戦いを楽しみたい』
「そりゃ残念。ならこの一戦を互いの魂に刻み込もう。死んでも恨むなよ」
『それは私の台詞だ』
お互いに防御を捨てた殺し合いが始まった。
ダハーカの股の下をくぐり抜け最初の攻撃は避けた。
『ほう、速いな』
それだけじゃねーよ!
ダハーカの背に一本の線が付いた。
俺がすれ違いに斬っておいた。
俺だってそれなりに強くはなってんだよ。
って血が出すぎじゃないか?感覚としては薄皮斬った感じだったが。
『ふむ。調教師とは思えん動きと容赦の無さだ。こいつらではどうだ?』
げ!?地面がうねったりぐにゃぐにゃし始めた!
まさかこれが?
地面からリザードマンもどきの様な生物と手足のある蛇、爬虫類の特徴をぐちゃぐちゃにしたような生物が地面から這い出てきた。
「うわキモ」
『いけ』
ダハーカの指示で襲い掛かる化物達、俺はそいつ等の頭を切り落とす。
あ、頭落としてもまだ動くな、なら全身切り刻む方が良いか。
化物なら楽勝か、後は捌ける量を間違えずダハーカにダメージを増やすのが無難か。
『ほう。眷族では話にならんか。なら私自ら攻撃した方が試練になるか』
「試練試練ってあんたは何がしたい。今までの攻撃全部軽くだったろ、何がしたい」
背中の傷もわざと避けなかった。
わざわざ眷族を召喚して攻撃したはわざとだろう。
『………私が求めるのは私を殺す勇者だ。我々邪龍は勇者に殺される事でその存在を終える。だから待っていた、私を殺す勇者を』
「生物が死を望むとは初めてだよ。大抵は死にたくないって言うもんだと思ってたが」
『その為の試練だ。リュウよ、私はお前に殺されたい』
全くお前は変わり者過ぎる。
でもそれなら敬意を持って全力で殺しにいこう。
「………アジ・ダハーカ、お前の命貰い受ける」
『こい!私も全力で参ろう‼付加術《エンチャント》‼』
術によるドーピングかよ!
こいつはどこまでも魔術師だ、自身が勝つためにあらゆる魔術を使うドラゴン。
身体一つで攻める俺より手札が多すぎる!
ダハーカの拳は見ただけで重いと分かる、直接受けるのは危険だ。
それを避けてロウで突き刺すがろくに刺さらない!?
そこにダハーカの拳が!
「がふっ!」
やっべ、想像以上に飛んだ。
『覇気』で身を守ってたのにダメージ有りかよ!
『自己再生』で細かい傷は直ぐ塞がるがこりゃ長期戦になればなるほど俺が不利だ。
『死ね』
!?五桁の魔方陣が俺の目の前にあった。
「うおおおおぉぉぉぉぉ‼」
魔力放出を全方位放出でどうにか対応したがダハーカにろくなダメージが無い………マジで死ぬかも俺。
しかも呪いの類いがあったのか身体が怠い、命に直結しているものじゃなくて助かった、いや関係無いか。
まだ目の前にダハーカがいる。
『今ので死なないか。随分とタフな調教師だ』
考えろ俺の手札で奴に勝てるものは?魔力量と身体能力はほぼ五分、術はあっちが圧倒的に勝ってる。
………勝ってるのは生きたいと思っている部分だけか?
あーちきしょうやっぱり俺、一人じゃ何も出来ないのか。
なら頼るか、皆に。
『お前も私を殺すには力及ば無かったか。残念だ』
安心しろダハーカ。
今本当の意味で全力を出してやる!
俺はダハーカをいきなり斬り付けた。
『………この攻撃力はまさか『限界突破』?』
「ソッコーでバレるとは流石『魔賢邪龍《アジ・ダハーカ》』だ。出来れば使いたく無かったんだけどね。使わせてもらうよ」
『限界突破』は自分の意志で自身の脳内リミットを解除するスキル。
つまり火事場の馬鹿力の状態になるわけだが、これには大きなデメリットが存在する。
使いすぎると身体の方が付いてこなくなる。
意志と関係無く身体が限界に来れば解除されるし、それでも無理矢理使い続けた場合死ぬ。
まさに限界を突破し、身体を虐め続ける禁断のスキル。
しかし攻撃力はピカイチで初めてダハーカにダメージを与えた。
血が吹き出し、眷族が大量に召喚された。
『お前正気か?それともそのスキルの危険性を知らないのか』
「知ってる上で使ってんだよ。じゃないとあんたに一発殴る事すら出来ない。さあ始めようアジ・ダハーカ、俺とお前がどっちが先に死ぬか試練といこうや」
ふたたび構える俺にダハーカもふたたび構える。
『楽しめそうだ。リュウはどうだ?』
「出来ればただの喧嘩として何度も楽しみたい」
『ククク、それはとても良い案だが私は邪龍。命の全てを使いこの戦いを楽しみたい』
「そりゃ残念。ならこの一戦を互いの魂に刻み込もう。死んでも恨むなよ」
『それは私の台詞だ』
お互いに防御を捨てた殺し合いが始まった。