さてと、町に来たのはいいが人がいる時間帯に来るのは初めてだな。
「ところでこの国で金って使えんの?」
そう、まず大体にしてこの国に金の概念があるかどうかすら知らなかったりする。
「お前、さすがにこの国を馬鹿にし過ぎではないか?と言っても基本は物々交換ではあるがな。一応金貨は使える。お前はどこの国の金貨で払う気だったのだ?」
「フォールクラウンの金貨」
「なら問題ない。フォールクラウンの金貨は世界共通金貨だからな」
流石フォールクラウン、世界の金を作っていたとは脅かせる。
「なら問題は無さそうだ。さらに聞いておきたいが金貨が使える店と使えない店はやっぱり存在するんだろ?どうやって見分かればいい」
「安心するのだ。ほれ、店に金貨の絵が描いてある店があるだろ、あれが金貨の使える店。逆に物と物をトレースしている絵は物々交換専門の店だ」
どこか自慢げに言う王女。
多分これは俺が知らないことは話して高を括ってるだけか、もしくはただ単に自分が知っていることを人に教えるのが好きなだけか。
「色々知ってんなら女向けのアクセサリーショップでも教えてくれ」
「女向けの?ああ嫁が居ると言っていたな、その者たちのための土産か。ではお母様やお祖母様がよく言ってる店に」
「流石に待て。それは最後にしてくれ、一気に破産する」
「ん?ああすまん。お前は平民だものな」
てめぇ等王族に平民の何が分かる‼
「なら連れてってみろ!」
「はっはっは!本当に破産するかも知れんぞ‼」
「値段見てから買うに決まってんだろ!」
大人の意地としてアクセサリーぐらい買えるとこを見せてやろう!
「ならばこっちなのだ‼」
こいつも調子良いな。
走って行ったあいつの後を追い掛ける。
ではいざ、高級店へ‼
「ここなのだ」
少し追い掛け続けると如何にも高級店の雰囲気が出まくってる店だった。
やっべ、マジで買えっかな?
「さあどうする?」
ああこの顔が気に入らない!
ニヤニヤして大人を馬鹿にした顔が気に入らない‼
「とりあえず入店してからだ」
「では突撃なのだ‼」
と言っても普通に入りました。
そりゃ高級店で物なんか壊したくねーよ。
「「「いらっしゃいませ」」」
おお!これが高級店か‼
なんか店全体が光ってる気がする!
「オウカ様、今日の御用は何でしょう」
「うむ。この客人殿が妻に贈る品を探してるのでこの店を紹介したのだ」
「そうでしたか。ではお客様、どの様な品をお求めでしょうか」
おっと、俺の方にきたか。当たり前だけど。
「そうだな………髪留めとかかな?あんまり女性受けの良い物はよく知らんからな。無難にいこうと思う」
「それは少し無難過ぎないか?」
「初めての贈り物でしたらもっとインパクトのある品はどうでしょう」
この時点でダメ出しくらった!?
え?プレゼントってそこまで考えないといけないのか!?
「んなこと言ったってあんまり大き過ぎる物は持って帰れねーよ」
「ではネックレスなどはどうでしょう。あまり嵩張る事はありませんし、軽い品も扱ってます」
「あ、うちの嫁ネックレス嫌いなんですよ。なんか首輪みたいで嫌なそうです」
「そ、そうでしたか」
ちなみにこれはリルが言っていた。
「なら指輪はどうなのだ?貰って嬉しくない女はいないぞ」
「あいつらの指のサイズなんて知らねーよ」
「むむ、サイズを知らんのか……」
「でしたらこちらのスカーフはどうでしょう?肌触りも良く軽いですよ」
ん?どんなんだ。
へー確かに肌触りも良いし綺麗な布地。
「これって何製ですか?」
「天蚕《スカイシルク》の絹製品となってます。夏は涼しく、冬はほんのり暖かい品です」
「ほんのりなんだ」
「スカーフですので」
ふーん、でも良い商品だよな。カリンはともかくリルには良い気がする。
「……一つはこれにするか。すみません、これの白いの一つ下さい」
「ありがとうございます」
「それと炎に強い品ってあります?炎を使う子がいるのでその子の炎に耐える品が欲しいのですが」
「種族によりますが……プレゼントしたい方の種族を教えて頂けますか?」
そういや言っていいのか?ガルダって?
「えっとガルダ……なんですが大丈夫ですかね?」
「え、ガルダってあのガルダでしょうか?」
「はい。そのガルダです」
ちょっと沈黙。
ま、普通はそうだよね。
いきなり伝説級の名前出せばこうなるわ。
「えっと、少々お待ちください」
おう、少々年単位で待っとくよ。
「お、お前の嫁はガルダだったのか!?」
「そうだよ。あとフェンリルの嫁がもう一人」
「二人も居たのか!?」
「居るよ。あ、これ奥さんに良いかも。こっちは婆さんの土産にするか」
それぞれ色違いで、奥さんには黄緑のスカーフ、婆さんには水色のスカーフも買おっと。
「さらっと言うな!ガルダは我々の天敵なのだ‼本当にお前の嫁なのか‼」
「うるせーな。本当だよ。初めはそんなとんでも生物なんて知らなかったんだよ。今じゃ普通に一緒にいるけどな」
棚の商品を見てカリンの土産を物色しながら答える。
そういやカリンって髪を括ってたな、なら髪を括るリボンとかも候補か?
その場合髪と同じ色が良いのか、それともあえて違う色が良いのか?
あ、この黄色いリボンなんて良いんじゃないか?炎の耐性は店員に聞くしか無いけど。
「ここではこんなもんで良いだろ。会計にいくか」
「会計よりガルダについて話すのだ‼」
「ところでこの国で金って使えんの?」
そう、まず大体にしてこの国に金の概念があるかどうかすら知らなかったりする。
「お前、さすがにこの国を馬鹿にし過ぎではないか?と言っても基本は物々交換ではあるがな。一応金貨は使える。お前はどこの国の金貨で払う気だったのだ?」
「フォールクラウンの金貨」
「なら問題ない。フォールクラウンの金貨は世界共通金貨だからな」
流石フォールクラウン、世界の金を作っていたとは脅かせる。
「なら問題は無さそうだ。さらに聞いておきたいが金貨が使える店と使えない店はやっぱり存在するんだろ?どうやって見分かればいい」
「安心するのだ。ほれ、店に金貨の絵が描いてある店があるだろ、あれが金貨の使える店。逆に物と物をトレースしている絵は物々交換専門の店だ」
どこか自慢げに言う王女。
多分これは俺が知らないことは話して高を括ってるだけか、もしくはただ単に自分が知っていることを人に教えるのが好きなだけか。
「色々知ってんなら女向けのアクセサリーショップでも教えてくれ」
「女向けの?ああ嫁が居ると言っていたな、その者たちのための土産か。ではお母様やお祖母様がよく言ってる店に」
「流石に待て。それは最後にしてくれ、一気に破産する」
「ん?ああすまん。お前は平民だものな」
てめぇ等王族に平民の何が分かる‼
「なら連れてってみろ!」
「はっはっは!本当に破産するかも知れんぞ‼」
「値段見てから買うに決まってんだろ!」
大人の意地としてアクセサリーぐらい買えるとこを見せてやろう!
「ならばこっちなのだ‼」
こいつも調子良いな。
走って行ったあいつの後を追い掛ける。
ではいざ、高級店へ‼
「ここなのだ」
少し追い掛け続けると如何にも高級店の雰囲気が出まくってる店だった。
やっべ、マジで買えっかな?
「さあどうする?」
ああこの顔が気に入らない!
ニヤニヤして大人を馬鹿にした顔が気に入らない‼
「とりあえず入店してからだ」
「では突撃なのだ‼」
と言っても普通に入りました。
そりゃ高級店で物なんか壊したくねーよ。
「「「いらっしゃいませ」」」
おお!これが高級店か‼
なんか店全体が光ってる気がする!
「オウカ様、今日の御用は何でしょう」
「うむ。この客人殿が妻に贈る品を探してるのでこの店を紹介したのだ」
「そうでしたか。ではお客様、どの様な品をお求めでしょうか」
おっと、俺の方にきたか。当たり前だけど。
「そうだな………髪留めとかかな?あんまり女性受けの良い物はよく知らんからな。無難にいこうと思う」
「それは少し無難過ぎないか?」
「初めての贈り物でしたらもっとインパクトのある品はどうでしょう」
この時点でダメ出しくらった!?
え?プレゼントってそこまで考えないといけないのか!?
「んなこと言ったってあんまり大き過ぎる物は持って帰れねーよ」
「ではネックレスなどはどうでしょう。あまり嵩張る事はありませんし、軽い品も扱ってます」
「あ、うちの嫁ネックレス嫌いなんですよ。なんか首輪みたいで嫌なそうです」
「そ、そうでしたか」
ちなみにこれはリルが言っていた。
「なら指輪はどうなのだ?貰って嬉しくない女はいないぞ」
「あいつらの指のサイズなんて知らねーよ」
「むむ、サイズを知らんのか……」
「でしたらこちらのスカーフはどうでしょう?肌触りも良く軽いですよ」
ん?どんなんだ。
へー確かに肌触りも良いし綺麗な布地。
「これって何製ですか?」
「天蚕《スカイシルク》の絹製品となってます。夏は涼しく、冬はほんのり暖かい品です」
「ほんのりなんだ」
「スカーフですので」
ふーん、でも良い商品だよな。カリンはともかくリルには良い気がする。
「……一つはこれにするか。すみません、これの白いの一つ下さい」
「ありがとうございます」
「それと炎に強い品ってあります?炎を使う子がいるのでその子の炎に耐える品が欲しいのですが」
「種族によりますが……プレゼントしたい方の種族を教えて頂けますか?」
そういや言っていいのか?ガルダって?
「えっとガルダ……なんですが大丈夫ですかね?」
「え、ガルダってあのガルダでしょうか?」
「はい。そのガルダです」
ちょっと沈黙。
ま、普通はそうだよね。
いきなり伝説級の名前出せばこうなるわ。
「えっと、少々お待ちください」
おう、少々年単位で待っとくよ。
「お、お前の嫁はガルダだったのか!?」
「そうだよ。あとフェンリルの嫁がもう一人」
「二人も居たのか!?」
「居るよ。あ、これ奥さんに良いかも。こっちは婆さんの土産にするか」
それぞれ色違いで、奥さんには黄緑のスカーフ、婆さんには水色のスカーフも買おっと。
「さらっと言うな!ガルダは我々の天敵なのだ‼本当にお前の嫁なのか‼」
「うるせーな。本当だよ。初めはそんなとんでも生物なんて知らなかったんだよ。今じゃ普通に一緒にいるけどな」
棚の商品を見てカリンの土産を物色しながら答える。
そういやカリンって髪を括ってたな、なら髪を括るリボンとかも候補か?
その場合髪と同じ色が良いのか、それともあえて違う色が良いのか?
あ、この黄色いリボンなんて良いんじゃないか?炎の耐性は店員に聞くしか無いけど。
「ここではこんなもんで良いだろ。会計にいくか」
「会計よりガルダについて話すのだ‼」