早くも次の日の朝。
「おはようございます。リュウ様、早朝の鍛練の時間です」
……マジか。
いや普段から日の出とほぼ同じぐらいに起きてるから良いが他の連中はまだ寝てんじゃないか?
「早朝は軽くランニングです。オウカ様と一緒に走って頂きます」
「あいつまだ寝てんじゃないか?」
「此方に」
少し後ろに縄で縛られた王女がいた。
「何故私まで……」
思いっきり愚痴ってやがる。
「なら少し着替えます」
「早めにお願いします」
早朝トレーニング、ティアマトさんのドラゴン状態から逃げる。しかも『身体能力強化』のようなスキルは不使用で。
「ぬおおおおぉぉぉぉぉ‼」
『ほら速く走らないと踏みますよ』
「ただのランニングじゃ無かった!?」
『当たり前です。それでは緊張感が無いですし、自分のペースでは大した鍛練になりませんから』
「そういえば王女はぁぁぁ‼」
『大分前に踏みました』
「潰されて堪るかあああぁぁぁぁ‼」
ランニング後、ティアマトさんにストレッチをされていた。
「いだだだだ!もうちょい、もうちょい優しく!」
「ダメです。ここでキチンと伸ばして措かないと後が大変ですよ、それからこの後は朝食になります」
「分かりましっだ!」
「はいこれで終わりです」
やっとティアマトさんが解放してくれた。
これマジでキツい、朝からヘロヘロになるとは思ってなかった。
「朝食ですよ」
ティアマト様の催促。
はいはい分かりましたよ、飯食いにいきますよ。
仕方なくノロノロと起きた俺、偉い気がする。
「そういや王女は?」
確か踏まれたのは聞いたがその後は?
「勝手に帰って来るでしょう。朝食後は少し休憩にしますので寝ない様に」
置いて行ったのか。
色々残念な王女様だ。
朝食を食って少しするとティアマトさんに招集がかかった。
「ではこれより本格的に修練を始めます」
「はい!」
俺は元気に返事をしたが俺の周り、龍皇一家が元気無くそこに居た。
何故ここに居るかと言うと王女を甘やかした罰として一緒に修行することになったとか。
「今回の修練はリュウ様を中心に行います。修練の内容は無駄な力を出来るだけ無くす事です」
「はい先生!それはどんな効果がありますか?」
「簡単に答えると無駄な力を無くす事で技のクオリティ、無駄な体力の消耗を避け、より効率的に動く事ができます」
ほうほう、体力の消耗を避けるだけじゃなく技のクオリティまで上がるとは一石二鳥じゃないか。
「ただしこれは経験によるところが多いので、ひたすら反復練習が必要なものになります」
う~む、やはりそう簡単には修得できる技術じゃないか。
「ではリュウ様。まず私を殴って下さい」
「…………は?」
「まずリュウ様がどのくらい無駄なく攻撃出来ているかチェックします」
あ、なるほど。
てっきり頭おかしいのかと思ったぞ。いきなり自分を殴れって言った時は。
「それではチェックお願いします」
「はい」
ティアマトさんは掌を俺に向けた。
ただ殴るのではダメだし一体どんな風に殴れば良いんだ?
無駄なく、真っ直ぐ攻撃が通るイメージ………
あ、そうだ。
あれだあれ、相手の心臓を止めるやつ。
あの感じで殴ろう。
「何時でもどうぞ」
ティアマトさんの催促。
では無駄のない拳を教えて貰おうか。
拳を構え思いっきり殴った。
「ふむ…………基礎は出来ている様ですね。構えず直ぐに撃ち込む事は出来ますか?」
何か受けた掌を確認するようにしながら言った。
「いえ流石に直ぐに撃ち込むのはちょっと……」
「ではオウカの相手をして貰いながら、普段から撃てる様にしてもらいましょう。オウカ、ひたすらリュウ様と組手をし続けなさい。ドライグとグウィバーは私とひたすら組手です」
王女は明るくなり、ご夫婦は嫌そうな顔をしていた。
「おはようございます。リュウ様、早朝の鍛練の時間です」
……マジか。
いや普段から日の出とほぼ同じぐらいに起きてるから良いが他の連中はまだ寝てんじゃないか?
「早朝は軽くランニングです。オウカ様と一緒に走って頂きます」
「あいつまだ寝てんじゃないか?」
「此方に」
少し後ろに縄で縛られた王女がいた。
「何故私まで……」
思いっきり愚痴ってやがる。
「なら少し着替えます」
「早めにお願いします」
早朝トレーニング、ティアマトさんのドラゴン状態から逃げる。しかも『身体能力強化』のようなスキルは不使用で。
「ぬおおおおぉぉぉぉぉ‼」
『ほら速く走らないと踏みますよ』
「ただのランニングじゃ無かった!?」
『当たり前です。それでは緊張感が無いですし、自分のペースでは大した鍛練になりませんから』
「そういえば王女はぁぁぁ‼」
『大分前に踏みました』
「潰されて堪るかあああぁぁぁぁ‼」
ランニング後、ティアマトさんにストレッチをされていた。
「いだだだだ!もうちょい、もうちょい優しく!」
「ダメです。ここでキチンと伸ばして措かないと後が大変ですよ、それからこの後は朝食になります」
「分かりましっだ!」
「はいこれで終わりです」
やっとティアマトさんが解放してくれた。
これマジでキツい、朝からヘロヘロになるとは思ってなかった。
「朝食ですよ」
ティアマト様の催促。
はいはい分かりましたよ、飯食いにいきますよ。
仕方なくノロノロと起きた俺、偉い気がする。
「そういや王女は?」
確か踏まれたのは聞いたがその後は?
「勝手に帰って来るでしょう。朝食後は少し休憩にしますので寝ない様に」
置いて行ったのか。
色々残念な王女様だ。
朝食を食って少しするとティアマトさんに招集がかかった。
「ではこれより本格的に修練を始めます」
「はい!」
俺は元気に返事をしたが俺の周り、龍皇一家が元気無くそこに居た。
何故ここに居るかと言うと王女を甘やかした罰として一緒に修行することになったとか。
「今回の修練はリュウ様を中心に行います。修練の内容は無駄な力を出来るだけ無くす事です」
「はい先生!それはどんな効果がありますか?」
「簡単に答えると無駄な力を無くす事で技のクオリティ、無駄な体力の消耗を避け、より効率的に動く事ができます」
ほうほう、体力の消耗を避けるだけじゃなく技のクオリティまで上がるとは一石二鳥じゃないか。
「ただしこれは経験によるところが多いので、ひたすら反復練習が必要なものになります」
う~む、やはりそう簡単には修得できる技術じゃないか。
「ではリュウ様。まず私を殴って下さい」
「…………は?」
「まずリュウ様がどのくらい無駄なく攻撃出来ているかチェックします」
あ、なるほど。
てっきり頭おかしいのかと思ったぞ。いきなり自分を殴れって言った時は。
「それではチェックお願いします」
「はい」
ティアマトさんは掌を俺に向けた。
ただ殴るのではダメだし一体どんな風に殴れば良いんだ?
無駄なく、真っ直ぐ攻撃が通るイメージ………
あ、そうだ。
あれだあれ、相手の心臓を止めるやつ。
あの感じで殴ろう。
「何時でもどうぞ」
ティアマトさんの催促。
では無駄のない拳を教えて貰おうか。
拳を構え思いっきり殴った。
「ふむ…………基礎は出来ている様ですね。構えず直ぐに撃ち込む事は出来ますか?」
何か受けた掌を確認するようにしながら言った。
「いえ流石に直ぐに撃ち込むのはちょっと……」
「ではオウカの相手をして貰いながら、普段から撃てる様にしてもらいましょう。オウカ、ひたすらリュウ様と組手をし続けなさい。ドライグとグウィバーは私とひたすら組手です」
王女は明るくなり、ご夫婦は嫌そうな顔をしていた。