門の先は何もないただの道だった。
しかしそのさらに先には町が見えた。
「あれが龍皇国の城下町だよぉ」
意外と人間の町に似ている気がする。
「あんまり人間の町と大差ないんだな」
「仕方ないよぉ、普段は人化してないといけないしぃ普通のドラゴンよりぃドラコ・ニュートの方が多いからねぇ。どうしても家のサイズとかは人間とあまり変わらなくなるんだよぉ」
「へ~それじゃ普通のドラゴンはどのぐらいここに住んでんだ?大体でいいからさ」
「う~ん、大体ぃ3割ぐらいかなぁ?」
3割か、十分多い方だと思うがこれは少ないのか、多いのか?
「詳しい話はぁ龍皇にでも聞いてぇ、僕は普段此処にはいないからさぁ」
ふむ、では詳しい話は龍皇にでも聞くか。
後は黙ってただ歩く、いやだって特に何も無いからさこの道。
そして少し歩くと町に入った。
そこには様々な人がいた。
蜥蜴の頭をした人、人間の頭をしているが角や尻尾が有るもの、人化で完全に人間の姿になった者達がいた。
「この人達のほとんどがドラコ・ニュートなのか……」
「そうだよぉ。ドラコ・ニュートの先祖は人化したドラゴンと人間のハーフが多いけどぉ、中にはぁ『蜥蜴頭人《リザードマン》』が進化してドラコ・ニュートになった人達もいるけどねぇ」
ほぉ、あの蜥蜴は進化するとドラコ・ニュートになるのか。
「しかし、よく賑わっててとても危険が迫ってるようには見えないな」
「しかたないよぉ、みんな龍皇がぁどうにかしてくれてるって信じてるからぁ危機感がないんだよぉ」
良く言えばそれだけ龍皇の実力を信じてるってわけか。
「しかし緊張感が無さすぎる気がするのう」
「はははぁ、邪龍が復活するからもう少し危機感が欲しいよねぇ」
爺さんの言葉で苦笑いするオルムさん。
「ところで俺たちはあの城で何すんの?会議みたいな事でもするのか?」
「ううん、ただの顔合わせだよぉ。作戦会議は援軍が全員そろってからだっていってたぁ」
全員そろってから?それって時間的に余裕あるのか?
「ほらぁ、そろそろお城だよぉ」
確かにでっかい城がほぼ目の前にあった。
「オルムさん、またここでも人間だからって面倒なことになんないよな?」
「大丈夫だよぉ、それは外側の門番だけだよぉ。内側の門番はもっとぉエリートの人たちだからそんな事多分しないよぉ」
多分か、多分なのか。
そんなに人間は弱いですか。
「小僧の場合余計だろう。ただでさえ職業が『調教師』なのだからな」
「それはありそうじゃのう。強き人間は皆戦士か魔術師のような戦闘に特化した存在ばかりだったからのう。仕方がなことじゃ」
うう、自覚してますよ。
自分が相当イレギュラー存在ってことぐらいはさ。
だってほとんどの『調教師』は自分から戦いには行かないものなんだろ?でも俺は自分で戦いに行くし、周りの従魔を使い捨てみたいな事はしたくないし、一応やるなら皆でって感じだし……
「リュウは優しいねぇ」
「んあ?優しい?」
「そうでしょぉ?優しくない人がぁ周りの子を心配するとは思えないなぁ」
「いや、当たり前のことでしょ?ダチや家族、しかもリル達は俺の嫁だ。旦那として当たり前のことだと思うんだが?」
するとその一言にオルムさんは嬉しそうにしていた。
「やっぱりリュウ君は面白いよぉ、フェンリルが気に入ったのもよくわかる。その考えそのものが人間の中には無いものなんだよぉ。きっと君は魔物の希望になるかもしれないねぇ」
俺が魔物たちの希望になる?なんかスケールのデカい話みたいな気がするがつまりあれか?
「オルムさんは俺に魔王でもやれ、とでも言うつもりか?」
「あははぁ、ある意味ぃそれに近いかもぉ」
オルムさんは楽しそうに笑った。
「まて、こんな弱い小僧が魔王にでもなったら我らの格が心配されるぞ!?」
「そうじゃの。せめて儂や龍皇に匹敵する程ではないと他の者たちも納得しないじゃろう」
「ちょっと待って!俺は別に魔王とか目指そうとか思ったことはないからな!?」
「魔王を言い出したのはぁリュウ君じゃないかぁ」
「いやそうだけど!!」
他のフェンリルたちもこの話を聞いて「リュウが魔王か…」「面白くはなりそうだな」「その時は俺たちもっとうまい飯食えるかな」なんて話声が聞こえてきた。
いや本当に目指してないから!
「ま、それもこの戦いが終わってからになるけどねぇ」
少し緊張感を持った声がオルムさんから聞こえた。
「それじゃぁみんな、龍皇にあいさつしに行こうかぁ」
龍皇国の城が俺たちを待ち受けていた。
しかしそのさらに先には町が見えた。
「あれが龍皇国の城下町だよぉ」
意外と人間の町に似ている気がする。
「あんまり人間の町と大差ないんだな」
「仕方ないよぉ、普段は人化してないといけないしぃ普通のドラゴンよりぃドラコ・ニュートの方が多いからねぇ。どうしても家のサイズとかは人間とあまり変わらなくなるんだよぉ」
「へ~それじゃ普通のドラゴンはどのぐらいここに住んでんだ?大体でいいからさ」
「う~ん、大体ぃ3割ぐらいかなぁ?」
3割か、十分多い方だと思うがこれは少ないのか、多いのか?
「詳しい話はぁ龍皇にでも聞いてぇ、僕は普段此処にはいないからさぁ」
ふむ、では詳しい話は龍皇にでも聞くか。
後は黙ってただ歩く、いやだって特に何も無いからさこの道。
そして少し歩くと町に入った。
そこには様々な人がいた。
蜥蜴の頭をした人、人間の頭をしているが角や尻尾が有るもの、人化で完全に人間の姿になった者達がいた。
「この人達のほとんどがドラコ・ニュートなのか……」
「そうだよぉ。ドラコ・ニュートの先祖は人化したドラゴンと人間のハーフが多いけどぉ、中にはぁ『蜥蜴頭人《リザードマン》』が進化してドラコ・ニュートになった人達もいるけどねぇ」
ほぉ、あの蜥蜴は進化するとドラコ・ニュートになるのか。
「しかし、よく賑わっててとても危険が迫ってるようには見えないな」
「しかたないよぉ、みんな龍皇がぁどうにかしてくれてるって信じてるからぁ危機感がないんだよぉ」
良く言えばそれだけ龍皇の実力を信じてるってわけか。
「しかし緊張感が無さすぎる気がするのう」
「はははぁ、邪龍が復活するからもう少し危機感が欲しいよねぇ」
爺さんの言葉で苦笑いするオルムさん。
「ところで俺たちはあの城で何すんの?会議みたいな事でもするのか?」
「ううん、ただの顔合わせだよぉ。作戦会議は援軍が全員そろってからだっていってたぁ」
全員そろってから?それって時間的に余裕あるのか?
「ほらぁ、そろそろお城だよぉ」
確かにでっかい城がほぼ目の前にあった。
「オルムさん、またここでも人間だからって面倒なことになんないよな?」
「大丈夫だよぉ、それは外側の門番だけだよぉ。内側の門番はもっとぉエリートの人たちだからそんな事多分しないよぉ」
多分か、多分なのか。
そんなに人間は弱いですか。
「小僧の場合余計だろう。ただでさえ職業が『調教師』なのだからな」
「それはありそうじゃのう。強き人間は皆戦士か魔術師のような戦闘に特化した存在ばかりだったからのう。仕方がなことじゃ」
うう、自覚してますよ。
自分が相当イレギュラー存在ってことぐらいはさ。
だってほとんどの『調教師』は自分から戦いには行かないものなんだろ?でも俺は自分で戦いに行くし、周りの従魔を使い捨てみたいな事はしたくないし、一応やるなら皆でって感じだし……
「リュウは優しいねぇ」
「んあ?優しい?」
「そうでしょぉ?優しくない人がぁ周りの子を心配するとは思えないなぁ」
「いや、当たり前のことでしょ?ダチや家族、しかもリル達は俺の嫁だ。旦那として当たり前のことだと思うんだが?」
するとその一言にオルムさんは嬉しそうにしていた。
「やっぱりリュウ君は面白いよぉ、フェンリルが気に入ったのもよくわかる。その考えそのものが人間の中には無いものなんだよぉ。きっと君は魔物の希望になるかもしれないねぇ」
俺が魔物たちの希望になる?なんかスケールのデカい話みたいな気がするがつまりあれか?
「オルムさんは俺に魔王でもやれ、とでも言うつもりか?」
「あははぁ、ある意味ぃそれに近いかもぉ」
オルムさんは楽しそうに笑った。
「まて、こんな弱い小僧が魔王にでもなったら我らの格が心配されるぞ!?」
「そうじゃの。せめて儂や龍皇に匹敵する程ではないと他の者たちも納得しないじゃろう」
「ちょっと待って!俺は別に魔王とか目指そうとか思ったことはないからな!?」
「魔王を言い出したのはぁリュウ君じゃないかぁ」
「いやそうだけど!!」
他のフェンリルたちもこの話を聞いて「リュウが魔王か…」「面白くはなりそうだな」「その時は俺たちもっとうまい飯食えるかな」なんて話声が聞こえてきた。
いや本当に目指してないから!
「ま、それもこの戦いが終わってからになるけどねぇ」
少し緊張感を持った声がオルムさんから聞こえた。
「それじゃぁみんな、龍皇にあいさつしに行こうかぁ」
龍皇国の城が俺たちを待ち受けていた。