さてかっこよく決めた後、隊長さんを待っていた。
「連れて来たぞ‼」
兵士が連れて来たのは隊長さんらしいが、正直あんまり強そうじゃない。
「貴様か、我々を侮辱した人間と言うのは」
「そうだ。と言ってもこの喧嘩を買わなかったらの話だったんだけどね」
一応訂正させてもらう。
それにこれは俺の力を見せるための喧嘩だし、ある程度は強くないと逆に困る。
「ふん、人間が我々ドラコ・ニュートに勝てるとでも?」
「当たり前だろ。俺は勝てる相手としか戦わない主義なんだ」
また少し挑発する。
いやこいつら面白いぐらいに乗って来るから挑発しやすいわ。
「我々が今回の決闘のルールを決めさせてもらう。異論ないな」
「ないよ。ただ見届け人としてミドガルムズオルムさんを推奨する」
一応公平だと思う人を配置させてもらわないと。
「我々は構わない。ミドガルムズオルム様、宜しいですか?」
「うん。構わないよぉ」
よし、後はあいつらの言うルールが何かによるな。
「ではルールはシンプルに気絶、もしくはリタイアのみでどうだ?」
「俺は問題無いよ」
多分武器とか平気で使って来るだろうな~。
スキルもバンバン使って来るだろうな~。
だって勝てば良いんだから。
「では始めよう」
隊長さんが槍を構えながら言った。
やっぱり武器はありっと、でも俺の脇差はかなり高性能で関係無い物まで切っちまいそうだしな?今回は使わない方が良いかも。
なので今回は拳を構える。
「貴様!どこまでも舐めおって‼」
おーい、職業『拳闘士』の人に怒られるぞ。
「それじゃぁ、始めぇ」
締まらない声だな。
これじゃ気合い入んねーよ。
「ウオオオォォォォ‼」
入ってた!隊長さん気合い入ってた‼
よくあんな開始の合図でそこまで声出せるの?
「はっ!せいっ!」
おっと、連続の突きは意外と威力あるな。
しかも素手の俺は圧倒的にリーチが足りない。
ま、逆に言っちゃうと懐に入っちゃえば俺のもんなんだけどね。
さて、いつ攻めようかな。
「何も出来ないか!当たり前だな、お前は人間なのだから‼」
いちいちうるせえなぁ。
「そんなこと言ってると足元すくわれるぞ」
「黙れ人間風情が‼」
忠告は聞いておくもんだと俺は考えてんだけどな。
ならさっさと決めよう。
といっても今回は相手のほうがリーチがあるからまずあの槍をどうにかしてからだな。
壊すか、叩き落とすかどっちにしようか?
「貴様いい加減戦え!逃げてばっかりではないか!」
「仕方ないだろ。そっちの方がリ-チある分攻めにくいんだよ」
よし、あの槍は躱すか。
「じゃあこうしよう。次の一撃で決めよう。俺も全力で行くからそっちも全力で来いよ」
俺は手招きしながらまた挑発した。
どうもドラコ・ニュートって種族は直情的な連中みたいだしな、軽い挑発でも簡単に乗ってきてくれるから楽だな。
「……いいだろう来い‼」
いやほんとに簡単だな!?挑発しといてなんだがマジ簡単、チョロすぎ。
隊長さんも槍を構えるので一応俺も構えておく、正直カウンター狙いなんだよねー。
……てか攻めて来ないな、予定変更一気に行きます!
『身体能力強化』『覇気』と常に使っている『魔力探知』『五感強化』『第六感』を並行使用の本気中の本気で強化。
では、リュウ参ります!
強化された身体で隊長さんの前に来たが反応がない?ま、いいか。
『身体能力強化』に加えて『覇気』で身を守るオーラを更に密で硬くした拳で思いっきり殴る!
「ガッ!!!!」
殴られた隊長さんはそのまま城門の隣の壁にぶつかった。
そこから蜘蛛の巣みたいに壁が壊れたが…うん、これは事故だ事故。
「そこまでぇ、この勝負はぁリュウの勝ちぃ」
のんびりとしたミドガルムズオルムの声でこの勝負は終わった。
「「「た、隊長ー!」」」
外野でワーワー言ってた兵士たちが慌てて隊長さんに駆け寄った。
「オルムさんこれで入国できますよね?」
「オルムさん?ああ、僕の名前長いもんねぇ。うん入国できるよぉ。ドラゴンは約束を守るからねぇ」
ああ良かった、隊長さんをあんな風にしたからやっぱりなし、なんて言われたら本気で帰るところだったよ。
「全く、やりすぎじゃ」
ポカンと爺さんが軽く殴った。
「いいじゃん。これでドラゴンたちに俺の力をアピールできた」
「それでもじゃよ。しかしリュウはすべての相手を格上のように見る癖のようなものがあるのう。それは直しておけ、格下相手に体力を無駄に消耗することになるぞ」
あ、それはあるかも。
しかしこの森では普通に俺より強い奴らばっかりだったからどうしても上だと思っちゃうんだよな。
「しかしあの一撃はとても良いものじゃった。それは認める」
よし!基礎的なスキルばっかりで不安だったけど、爺さんが認めてくれたってことは自信持ってもよさそうだ。
「小僧。そこまで強くなったのか」
「ん?親父さん達にはまだまだなんだからこれからも強くなる予定です!」
「そうか…なら励めよ小僧」
「うっす‼」
リルとカリンのためにも頑張ります!
「それじゃぁ開けるよぉ」
オルムさんが門に手をかけズズズと門を開けた。
「オルムさんすげぇ…」
「ミドガルムズオルムは単純なパワーのみなら儂より上じゃよ」
流石伝説様だ。
こんなにでっかい門を一人で開けるとか今の俺には無理だわ。
するとオルムさんはきれいな礼を俺たちの前でした。
「ようこそ龍皇国へ」
「連れて来たぞ‼」
兵士が連れて来たのは隊長さんらしいが、正直あんまり強そうじゃない。
「貴様か、我々を侮辱した人間と言うのは」
「そうだ。と言ってもこの喧嘩を買わなかったらの話だったんだけどね」
一応訂正させてもらう。
それにこれは俺の力を見せるための喧嘩だし、ある程度は強くないと逆に困る。
「ふん、人間が我々ドラコ・ニュートに勝てるとでも?」
「当たり前だろ。俺は勝てる相手としか戦わない主義なんだ」
また少し挑発する。
いやこいつら面白いぐらいに乗って来るから挑発しやすいわ。
「我々が今回の決闘のルールを決めさせてもらう。異論ないな」
「ないよ。ただ見届け人としてミドガルムズオルムさんを推奨する」
一応公平だと思う人を配置させてもらわないと。
「我々は構わない。ミドガルムズオルム様、宜しいですか?」
「うん。構わないよぉ」
よし、後はあいつらの言うルールが何かによるな。
「ではルールはシンプルに気絶、もしくはリタイアのみでどうだ?」
「俺は問題無いよ」
多分武器とか平気で使って来るだろうな~。
スキルもバンバン使って来るだろうな~。
だって勝てば良いんだから。
「では始めよう」
隊長さんが槍を構えながら言った。
やっぱり武器はありっと、でも俺の脇差はかなり高性能で関係無い物まで切っちまいそうだしな?今回は使わない方が良いかも。
なので今回は拳を構える。
「貴様!どこまでも舐めおって‼」
おーい、職業『拳闘士』の人に怒られるぞ。
「それじゃぁ、始めぇ」
締まらない声だな。
これじゃ気合い入んねーよ。
「ウオオオォォォォ‼」
入ってた!隊長さん気合い入ってた‼
よくあんな開始の合図でそこまで声出せるの?
「はっ!せいっ!」
おっと、連続の突きは意外と威力あるな。
しかも素手の俺は圧倒的にリーチが足りない。
ま、逆に言っちゃうと懐に入っちゃえば俺のもんなんだけどね。
さて、いつ攻めようかな。
「何も出来ないか!当たり前だな、お前は人間なのだから‼」
いちいちうるせえなぁ。
「そんなこと言ってると足元すくわれるぞ」
「黙れ人間風情が‼」
忠告は聞いておくもんだと俺は考えてんだけどな。
ならさっさと決めよう。
といっても今回は相手のほうがリーチがあるからまずあの槍をどうにかしてからだな。
壊すか、叩き落とすかどっちにしようか?
「貴様いい加減戦え!逃げてばっかりではないか!」
「仕方ないだろ。そっちの方がリ-チある分攻めにくいんだよ」
よし、あの槍は躱すか。
「じゃあこうしよう。次の一撃で決めよう。俺も全力で行くからそっちも全力で来いよ」
俺は手招きしながらまた挑発した。
どうもドラコ・ニュートって種族は直情的な連中みたいだしな、軽い挑発でも簡単に乗ってきてくれるから楽だな。
「……いいだろう来い‼」
いやほんとに簡単だな!?挑発しといてなんだがマジ簡単、チョロすぎ。
隊長さんも槍を構えるので一応俺も構えておく、正直カウンター狙いなんだよねー。
……てか攻めて来ないな、予定変更一気に行きます!
『身体能力強化』『覇気』と常に使っている『魔力探知』『五感強化』『第六感』を並行使用の本気中の本気で強化。
では、リュウ参ります!
強化された身体で隊長さんの前に来たが反応がない?ま、いいか。
『身体能力強化』に加えて『覇気』で身を守るオーラを更に密で硬くした拳で思いっきり殴る!
「ガッ!!!!」
殴られた隊長さんはそのまま城門の隣の壁にぶつかった。
そこから蜘蛛の巣みたいに壁が壊れたが…うん、これは事故だ事故。
「そこまでぇ、この勝負はぁリュウの勝ちぃ」
のんびりとしたミドガルムズオルムの声でこの勝負は終わった。
「「「た、隊長ー!」」」
外野でワーワー言ってた兵士たちが慌てて隊長さんに駆け寄った。
「オルムさんこれで入国できますよね?」
「オルムさん?ああ、僕の名前長いもんねぇ。うん入国できるよぉ。ドラゴンは約束を守るからねぇ」
ああ良かった、隊長さんをあんな風にしたからやっぱりなし、なんて言われたら本気で帰るところだったよ。
「全く、やりすぎじゃ」
ポカンと爺さんが軽く殴った。
「いいじゃん。これでドラゴンたちに俺の力をアピールできた」
「それでもじゃよ。しかしリュウはすべての相手を格上のように見る癖のようなものがあるのう。それは直しておけ、格下相手に体力を無駄に消耗することになるぞ」
あ、それはあるかも。
しかしこの森では普通に俺より強い奴らばっかりだったからどうしても上だと思っちゃうんだよな。
「しかしあの一撃はとても良いものじゃった。それは認める」
よし!基礎的なスキルばっかりで不安だったけど、爺さんが認めてくれたってことは自信持ってもよさそうだ。
「小僧。そこまで強くなったのか」
「ん?親父さん達にはまだまだなんだからこれからも強くなる予定です!」
「そうか…なら励めよ小僧」
「うっす‼」
リルとカリンのためにも頑張ります!
「それじゃぁ開けるよぉ」
オルムさんが門に手をかけズズズと門を開けた。
「オルムさんすげぇ…」
「ミドガルムズオルムは単純なパワーのみなら儂より上じゃよ」
流石伝説様だ。
こんなにでっかい門を一人で開けるとか今の俺には無理だわ。
するとオルムさんはきれいな礼を俺たちの前でした。
「ようこそ龍皇国へ」