次の日の朝。
 ただ今鉱山の七合目当たりで起きました。

 やっぱ朝日と共に起きるのは気持ちが良いね。
 ちなみに他二匹はまだ寝てる。

 寝ている二匹を見て分かった。鳥だけじゃなくリルも俺の魔力を食っているのが判明。
『第六感』を使って魔力の流れを探っていたら鳥よりリルの方が俺の魔力を食ってた。
 多分これは魂の繋がりによるものだと思う。

 どうも『名付け』による影響は付けた後も続くっぽい。実際リルの体内の魔力量は上がっている。
 多分これが『名付け』の影響で『名付け親』が不相応な契約をした場合死ぬ原因だ。

 俺は『あいつ』のおかげで魔力が大量にあるから何ともないがきっと素の状態ならとっくに死んでる。

 ちなみに魔力の流れを探っているうちにスキル『魔力探知』が手に入った。
 この『魔力探知』結構使える。『第六感』だと敵意や危険がないと反応しないが、『魔力探知』なら周りの敵意あるない関係なく反応するので楽。さらにこの二つを同時に使う事で広範囲で敵意のある生物が分かる。
 まさかこんな形で便利スキルを手に入れるとはよく分かんないもんだ。

『ふわ~』
「ピュイ?」
「お、起きたか。おはよう二人共」
 二人を撫でながら言った。

「それじゃ、朝飯にしよっか」


「さて今日はどうすっか……」
 朝飯を食った後、独り言のように今日の予定を聞く。

「鳥意外の美味しいの探さない?」
「リルは飯の事ばっかりだな。鳥は……あれ、どこ行った?」
 こんな時こそ『魔力探知』。少し調べると少し高い所にいた。

「何やってんの?」
 鳥は空を見ながらじっとしてる。
 するといきなり飛び出した‼

「え、飛べたの!?」
 雛からそんなに時間経ってないのにもう飛べんのかよ。
 本当に魔物の成長って早いな。
 って、あ。

「落ちたね」
 はい、落ちましたね。
 でも諦めずにまた飛ぼうとしてる。

「……暫く見守るか」
 何か頑張ってるし、応援してあげたくなる。

「じゃあ私も見てよ」
 リルは完全に物見客状態か。

 とりあえず頑張れ、鳥。