「そっか……。良かったね、お金戻ってきて」

「論点そこじゃない」



私は妹に、事の顛末を話した。



「じゃ、何処よ。お金の代わりにただで働く事になったこと? それとも、あのクラウンてお店が料理もスタッフも不味いってこと?色んな意味で」





否、それもあるけど。



妹よ。




一応、私が冬野さんに片思いしてるって話も熱弁したのだから、拾えよそこを。






「わたしも人並みにね…」

「じゃ、しばらく夕飯いらないね」



恋ぐらいするのだよ。って言わせんかーい。



「あの…だから」

「あっ、夕飯は気にしないで、お腹空いてたら直接食べに行くから」




どうしてだよ。




「ただで食べに来るの?」

「お姉ちゃんがただ働きしているのに、私がお金払うわけには行かないでしょ」




((〃´д`〃))オマエミタイニイキラレタラナ……




「ただにならないかもよ?」

「お姉ちゃん、お人好しすぎるよ。奴隷体質なの? 一万円払う筋合いお姉ちゃんにはないよ。何で、私をデブ呼ばわりした人にお姉ちゃんがクリーニング代払わなきゃいけないの?」



((〃´д`〃))ホラダッテ,オサケフイチャッタカラ…




若干論点斜め45度上がりで、説得力に欠けるが、辛辣な妹の指摘に体感温度が5度下がった。