「もちろん…君たちが間違っているとは思っていない。ただね、藤堂くんがした事には証拠がないんだ。私の個人的な推測では、おそらくやっていたとは思う。だがそれを証明する手立てがない。まして彼女が辞めてしまうとなればなおさらね」
そうか…
もしかしたらそういう事を考えて、アイツは辞める事を選んだのかもしれない。
支社長が本気で調査したら自分のボロが出るから。
「それでペナルティと言っても君たちに非はないのだからね。これは私からの提案として検討してみて欲しいんだが…。
まず今I市の自社ビルには君たちの営業所と、もうひとつ、I営業所の二つの営業所が入っている。
それぞれ職員の人数が増えて事務量も増えているから今の事務員一人ずつでは、とても回らない。そこでだ、市内にもうひとつ新しい営業所を開設する事になった」
全く寝耳に水の話にあたし達全員驚きを隠せなかった。
「これはまだ内々にだけ知らされている事で、他の営業所長も全員知らない事なんだ。社長と伊藤内務次長と私だけのトップシークレット事項だ。それを君たちに話しているのは…。どうだろう?君たちは新しい営業所で働く気はないか?」
「新しい営業所!?」
麻美が素っ頓狂な声で支社長に尋ねる。
「そう…。仮称だが、第二営業所とするつもりのそこへ、四人とも異動して欲しい。そこで、日比谷くんをマネージャーとして、新しい班を作る。どうだろうか?」
慣れた今の営業所を出て新しい営業所へ…
眞子がマネージャーになって、あたしも一緒に…
悪くはない話だけど…。
そうか…
もしかしたらそういう事を考えて、アイツは辞める事を選んだのかもしれない。
支社長が本気で調査したら自分のボロが出るから。
「それでペナルティと言っても君たちに非はないのだからね。これは私からの提案として検討してみて欲しいんだが…。
まず今I市の自社ビルには君たちの営業所と、もうひとつ、I営業所の二つの営業所が入っている。
それぞれ職員の人数が増えて事務量も増えているから今の事務員一人ずつでは、とても回らない。そこでだ、市内にもうひとつ新しい営業所を開設する事になった」
全く寝耳に水の話にあたし達全員驚きを隠せなかった。
「これはまだ内々にだけ知らされている事で、他の営業所長も全員知らない事なんだ。社長と伊藤内務次長と私だけのトップシークレット事項だ。それを君たちに話しているのは…。どうだろう?君たちは新しい営業所で働く気はないか?」
「新しい営業所!?」
麻美が素っ頓狂な声で支社長に尋ねる。
「そう…。仮称だが、第二営業所とするつもりのそこへ、四人とも異動して欲しい。そこで、日比谷くんをマネージャーとして、新しい班を作る。どうだろうか?」
慣れた今の営業所を出て新しい営業所へ…
眞子がマネージャーになって、あたしも一緒に…
悪くはない話だけど…。