「藤堂マネージャーは、あたし達が嘘をついているとは、言わなかったんですか…?」
眞子が支社長に尋ねた。
「もちろん、そう言ってきたよ。四人が結託して自分を追い落とそうとしてるんだ、とね。だが私としては自分の判断だけでどちらも信用できかねるから、専門の誰かに両方ともを調査させるつもりだと言ったんだ。
藤堂くんだけを調査するのは不公平だからね。そしたら少し考えさせてくれと言われて。結果的には昨日支社に連絡があって、退職の意向を示してきたんだ」
「自分に分がないと思われたんでしょうか…?」
今度は妙子が支社長に質問した。
「…うん…。その事は私にもなんとも言えない。ただね、君たちの営業所の所長、坂西くんがどうしても納得しないんだよ。藤堂くんは悪くないと言い張ってね。
それで…ここからが実は本題なんだが…。
君たちにもそれなりのペナルティを背負わせろと言ってきている…」
は?
ペナルティ?
なんであたし達がそんなもの、背負わなきゃいけないの?
だって悪いのはあの女で。
あたし達は勇気を出してそれを告発しただけじゃない!
どうして正しい事をしたあたし達がそんな目に遭わなきゃいけないのよ!
あたしの思いを代弁するかのように、眞子が言った。
「支社長…。それはあまりにも、理不尽ではないでしょうか?あたし達はペナルティを受けなければならないような事をした覚えはありません」
眞子が支社長に尋ねた。
「もちろん、そう言ってきたよ。四人が結託して自分を追い落とそうとしてるんだ、とね。だが私としては自分の判断だけでどちらも信用できかねるから、専門の誰かに両方ともを調査させるつもりだと言ったんだ。
藤堂くんだけを調査するのは不公平だからね。そしたら少し考えさせてくれと言われて。結果的には昨日支社に連絡があって、退職の意向を示してきたんだ」
「自分に分がないと思われたんでしょうか…?」
今度は妙子が支社長に質問した。
「…うん…。その事は私にもなんとも言えない。ただね、君たちの営業所の所長、坂西くんがどうしても納得しないんだよ。藤堂くんは悪くないと言い張ってね。
それで…ここからが実は本題なんだが…。
君たちにもそれなりのペナルティを背負わせろと言ってきている…」
は?
ペナルティ?
なんであたし達がそんなもの、背負わなきゃいけないの?
だって悪いのはあの女で。
あたし達は勇気を出してそれを告発しただけじゃない!
どうして正しい事をしたあたし達がそんな目に遭わなきゃいけないのよ!
あたしの思いを代弁するかのように、眞子が言った。
「支社長…。それはあまりにも、理不尽ではないでしょうか?あたし達はペナルティを受けなければならないような事をした覚えはありません」