「尚美!今、日比谷さんと雲居さん、支社長と一緒にKコーヒーにいるんだって。あたし達も来てくれって」
麻美に返事する前にあたしは車を方向転換させた。
「いよいよ、真相を教えてくれるってわけね…」
「なんか…怖くない?」
相変わらずビビりな麻美を叱咤激励しながら、あたし達は指定された店に車を走らせた。
店に入ると一番奥にある個室のようなスペースに支社長と眞子、妙子が座っていた。
どうも喫煙者向けのスペースのようだ。
今から込み入った話をするあたし達には、おあつらえむきの場所だ。
「すみません、お待たせしました…」
あたしは挨拶をして麻美と共に空いている席に腰掛ける。
ウェイトレスが注文を取りに来たので、二人ともコーヒーを注文してから支社長の方に向き直った。
「わざわざ集まってもらって、申し訳ない。
君たちもわかったと思うが、とりあえず藤堂くんは自ら退職という選択をした。
私が事実を追及したが、本人は全く認めようとはしなかった。ただ、私としては、本格的に調査をする事も辞さないと、本人に言ったんだ。もちろん、専門の人を雇ってでもね。
そういう契約の取り方をしていると、噂にもなる。
会社の評判を貶めるような事をされては困ると」
麻美に返事する前にあたしは車を方向転換させた。
「いよいよ、真相を教えてくれるってわけね…」
「なんか…怖くない?」
相変わらずビビりな麻美を叱咤激励しながら、あたし達は指定された店に車を走らせた。
店に入ると一番奥にある個室のようなスペースに支社長と眞子、妙子が座っていた。
どうも喫煙者向けのスペースのようだ。
今から込み入った話をするあたし達には、おあつらえむきの場所だ。
「すみません、お待たせしました…」
あたしは挨拶をして麻美と共に空いている席に腰掛ける。
ウェイトレスが注文を取りに来たので、二人ともコーヒーを注文してから支社長の方に向き直った。
「わざわざ集まってもらって、申し訳ない。
君たちもわかったと思うが、とりあえず藤堂くんは自ら退職という選択をした。
私が事実を追及したが、本人は全く認めようとはしなかった。ただ、私としては、本格的に調査をする事も辞さないと、本人に言ったんだ。もちろん、専門の人を雇ってでもね。
そういう契約の取り方をしていると、噂にもなる。
会社の評判を貶めるような事をされては困ると」