眞子が支社長と電話で話しているのを、あたしたちは祈るような気持ちで見守っていた。
眞子の様子を見る限りやはり支社長があたし達を裏切ったとは思えなかった。
でも眞子からきちんと聞くまでは安心できない。
電話を終えた眞子をみんなで取り囲むと眞子は、「ちょっと!そんなに怖い顔で見つめないでよ~!」と言った。
「支社長は、何も言ってないって。信じるか信じないかは、あたし達次第。
で、藤堂とは今日の夕方話をするらしいの」
「えっ?朝直行って言ってたからてっきり支社長との話に行ってるんだと思ってました…」
あたしがそう言うと眞子もそう思っていたらしく、何か含みのある言い方をした。
「どこに行ったんだろうね…。ほんとにお客さんところかも、ね…」
「支社長が言ってないとして…。じゃあ一体誰が所長にこの前の事をチクったんでしょうか…?」
麻美が泣きそうな顔をして言った。
すると妙子が麻美に微笑みかけながら言う。
「時田さん。誰が言ったとかはもう、どうでもいいよ。ほら、こないだもビルで何人かの職員とすれ違ったし、あの中には、時田さんは知らなくても、あたしや眞子は知ってる顔もいたのよ。そこから漏れたかもしれないし。でもさ、こないだ眞子も言ってたけど、この四人以外は信じられないんだから。どこにスパイがいるかわからないって事よ」
眞子の様子を見る限りやはり支社長があたし達を裏切ったとは思えなかった。
でも眞子からきちんと聞くまでは安心できない。
電話を終えた眞子をみんなで取り囲むと眞子は、「ちょっと!そんなに怖い顔で見つめないでよ~!」と言った。
「支社長は、何も言ってないって。信じるか信じないかは、あたし達次第。
で、藤堂とは今日の夕方話をするらしいの」
「えっ?朝直行って言ってたからてっきり支社長との話に行ってるんだと思ってました…」
あたしがそう言うと眞子もそう思っていたらしく、何か含みのある言い方をした。
「どこに行ったんだろうね…。ほんとにお客さんところかも、ね…」
「支社長が言ってないとして…。じゃあ一体誰が所長にこの前の事をチクったんでしょうか…?」
麻美が泣きそうな顔をして言った。
すると妙子が麻美に微笑みかけながら言う。
「時田さん。誰が言ったとかはもう、どうでもいいよ。ほら、こないだもビルで何人かの職員とすれ違ったし、あの中には、時田さんは知らなくても、あたしや眞子は知ってる顔もいたのよ。そこから漏れたかもしれないし。でもさ、こないだ眞子も言ってたけど、この四人以外は信じられないんだから。どこにスパイがいるかわからないって事よ」