「お疲れ！」

「お疲れ様でした～」

あたし達は四人で乾杯して、さっきの支社長との一件について再び話し合う。

「支社長、どう思われたんですかね？」

あたしの言葉に眞子が答える。

「多分…。あたし達の言う事を信じてくれたとは、思う…。あとは藤堂がどう出るかだね…」

みんなが黙り込んだが眞子だけはテンションをあげるように言った。

「ほら！自分達が考えても、こればっかりは流れに任せるしかないんだから！
やるだけの事はやったし、もう考えるのはおしまい！！」

ほんとにそうだ…。
あたしも眞子に合わせて言った。

「明日は明日の風が吹く…」

そして軽く食事をして、あたし達は解散した。
不安がない訳ではなかったが、支社長と話せた事であたしの心は幾分か晴れていた。

まさか…
来週にはあたし達の想像を絶する出来事が起きるなんて。

その時はまだあたしは勿論、他の誰も気づいてはいなかった…。